
25/09/2025
【インターンゆいか インターン最終日】
今日は一日インターン生のあかねちゃんと一緒だった。
まず平屋でかよさんとあかねちゃんとお話した。
あかねちゃんはインタビューサークルに入っていると教えてくれた。
私は大学で、個人の語りや思いに焦点を当てるようなことを勉強していこうとしているのですごく興味が湧いた。
人の深いところを聞く、ということを試行錯誤しながら続けているということに心が動かされた。でもこの気持ちを何と表現したらいいのか分からなくて、ただただ「すごい!」「めっちゃいい!」を繰り返してしまった。
それから、小鳥書房アパートメントで本の紹介文を書いた。
心のなるべく深いところで思っている文章を書きたくて、自分の気持ちと本に向き合いながら考えるのが楽しかった。
店内には、私に寄り添ってくれるような本がたくさんあって、どれも欲しくなった。
最近、まあ旅先だからと金銭感覚が緩くなっていたが、そろそろ我に返り始めたので一冊に絞って購入させてもらった。
その後はまた平屋に戻って、かよさんと三人でおしゃべり。
かよさんが私のいいところを言ってくださって、誰かにそういうことを言ってもらえるのが久しぶりで嬉しかった。
謙遜して「いや、そんなことないっすよ…」とか思いがちだけど、人にもらったこういう言葉はちゃんと大事にしたい。心にとどめておくと、絶望したときとかに救ってくれる気がする。
それからあかねちゃんとスナック水中に行った。
開店時間になるまで、将来の不安などを話しながらぐるぐるお店の前を歩き回ったのが楽しかった。
水中はやっぱりすてきな空間だった。
帰り際あかねちゃんと、谷保から帰ったら現実に戻ったみたいに落ち込んじゃいそうで怖いね、と話していた。
インターン中も沈んでいたときもあったけれど、谷保の町では、次の日あのお店に行けば、あの人とお話したら、ちょっと浮上できるから大丈夫という感覚を持つようになった。
だからそんな場所から離れるのが心細い。
私はインターンに来る前、谷保のような人と人のつながりが強い町に外から入っていくことに少し不安を感じていた。うまく町の空気に馴染めないと、疎外感を感じてしまうんじゃないかと思っていた。
でも、本当にそんなことはなく、みなさんまっすぐ私とお話してくださった。コミュニケーションの中で相手を査定するような空気がまったくなくて、純粋に「お話をした」という感覚だった。自分に一切の引け目を感じることなくお話できることが嬉しかった。
地元に帰っても希望を持っておけるように、やることを決めておこうかなと思う。
まず、不安な時にお話できる場所を持っておきたい。
あと、心細くなったら、この町でお話してくださった方々のことを思い浮かべたい。
私を大切にしてくれた人たちはちゃんといるから大丈夫。
それから、好きだな、楽しいなと思うことをやりたい。
周りが将来に向けてきつそうなことをしているのを見ると、自分は楽しいことしていて大丈夫かな、後でつけが回ってきたらどうしようと不安になってしまうことがある。
でも、かよさんとお話した「頑張る」というのは、楽しいことをしていくことでもあるのかなと思う。
「ずっと好きで続けられることはすごいことだから大切にしてね」と言ってくださった。
これまでに好きだったことも、これから好きになれそうなことも大切にしたい。
そして、自分の本当の気持ちも大切にしたい。
インターン日記で不安や落ち込みも書くことで、そういう気持ちもあることを肯定できた感じがした。気持ちをありのままに書いたことを、かよさんが「すごくよかったよ」と言ってくださったり、読んでくれた方が「いいね」を押してくださったりして、こんな気持ちを抱いてもいいんだと安心できた。
なにより、やっぱり自分は心で思っていることに向き合うことが好きだなと思った。
ネットで誰かの言葉や作品が揶揄されているところを目撃してしまったことがあり、自分の書いたものを見知らぬ人たちに向けて発表することに不安があったけれど、すてきな空間で暖かい人たちに読んでもらうのは嬉しいことだった。
長くなってしまったけれど、最後まで読んでくださってありがとうございます。
出会ってくださったみなさん、本当にありがとうございました。
大切な人といっしょにまた来たくなる町でした。
きっとまた来ます!
【おまけ 谷保から帰る日】
谷保から帰る日、谷保の夢を見ました。
公園のベンチに座っていると、谷保で出会った方が
「他のところだと、大人は遊具で遊びにくいでしょ。ここで乗っていきな」
と言ってくださるという、やさしい夢でした😊
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