21/11/2025
スダイダイ直売時に同梱した文面より。
「璃の香」(レモン新品種、2015年品種登録)の見本を同梱します。
安全な国産レモンの需要は高まっていますが、供給に困難が伴っていました。レモンは高温乾燥にも寒冷にも弱く、病害多発、日本の気候では栽培が難しい。当農園でも従来レモンの植栽を回避してきたのですが、病害に強く気候変動に対応した優良品種があると知り、2022年春に植栽。以降、在来種の温州みかんから「璃の香」への改植を進めています。昨年10数個初結実、試食したところ、トゲのない爽やかな酸味と豊かな香り。宝、ガラス、水晶の透明感をイメージした命名に偽りなし。炭酸割に佳し、料理に佳し。普通に搾ってもよいのですが、果肉をひとかけ口に含んで食す、これまでにない「食べるレモン」として提案します。
植栽から足掛け4年で、少量なれど試供品提供までこぎつけました。販売可能な数量が確保できるようになるまであと2、3年はかかると思います(樹勢が強いため、意外に早く販売ができるかもしれません)。当農園の柑橘他品種と同様、農薬撒布を必要最低限に絞って栽培しています。収穫前の最終撒布は6月のカイガラムシ、ダニ類防除です。樹体を健全に維持するためには、カイガラムシ、ダニ類の防除だけは回避できません。
璃の香を写真(2、3枚め)のように切り分けます。種子なし(個体差で種子が1、2個入ることはあります)、皮離れよし。璃の香をひとかけ口に含んで、焼き鳥(塩)を食してみました。感動もんです。豚バラ塩焼き、牛タン、ステーキにも間違いなく合います。普通のレモンとは別次元! 酸味がやわらかく、レモンの食べっぷりがまるで違います。ビタミン補給、免疫力強化にうってつけ。冷酒はもちろん、さっぱり系の白ワインにも合うとおもいました。