03/10/2025
ヨン・バルケ、昨日はインタビューでした。
本人も「とても内容の濃いインタビューだったね」と喜んでいました。
今回2回目の来日となる、ヨン・バルケさんにインタヴュー!
彼が独自に開発したライブエレクトロニクスシステム〈Spektrafon〉を駆使し、ピアノと音のレイヤーを自在に往還する最新プロジェクトが日本で初披露され、ドラマーの福盛進也、書家の白石雪妃と特別なセッションを展開するというコンサートが10月5日(日)開催です! ECMからの最新盤『Skrifum』についてもたっぷりお話をうかがいました。
記事は12月発行号をお楽しみに!インタヴュアーは土佐有明さんです。
https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/42525
ヨン・バルケ、10/05 Baroomでのコンサート。
北欧のレジェンド、作曲家、ピアニストと書けば、他にも数人、たとえばケテル・ビヨルンスタのような存在を思い起こす人もいるだろう。北欧のジャズというコンテクストではボボ・ステンソンを思う人もいるだろう。ではバルケを唯一無二の存在にしているものは、なんだろう。それは彼の紡ぐ旋律、静かに更新されてきた北欧のブルーノートとも言えるモノフォニックなメロディックな音楽の佇まいだった。
どこか、シゼル・アンドレセンの声を思い出す。しかし彼女を伴奏するヨンの次世代とも言えるピアニスト、ブッゲ・ヴェッセルトフトのNew Conceptionof Jazzを超えて、ヨンはローカルでユニヴァーサルな音楽をNew Conception of New Music を提示する。空間的でしかしリニアであることから逃れるような音楽。彼の最新作を聴いて、なぜか映画『メッセージ』を思い出した。異星人の描く書道のような記号に秘められたメッセージ。ヨンの音楽は、リニアでありながらノンリニアなインスピレーションの介入を受け入れて、彼自身も含め、私たちを別次元のアンビエントへと誘う。彼の音楽は常にパラレルに進化する。東京でのあらたな音楽家との出会いはヨンの音楽をどんなふうに揺らすのだろう?(高見一樹)