29/11/2025
民の声新聞アーカイブス
2017年06月27日号
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【「申し訳ない」。この6年余、何度この言葉が東電幹部の口から発せられただろうか。しかし現実には、各地で起こされている原発訴訟で提出される書面で展開される東電側の主張は「被曝リスクなど存在しない」、「十分に賠償している」、「避難指示区域外からの避難には合理性が無い」などと木で鼻をくくったものばかり。何がどう「申し訳ない」のか。聴きたい事は山ほどあったが、会見が打ち切られようとする最後の最後に、こう尋ねた。
「小早川社長の言う『避難者』には、いわゆる〝自主避難者〟は含まれているのか。〝自主避難者〟について、新しい経営陣はどのように考えているのか」
これに対し、小早川社長は「福島の事故が原因になって、という事につきましては、私どもとすれば、いずれにしても誠心誠意対応しなくちゃいけない。まずこういう風に考えております」としながらも、「その上で、やはり、まず強制的に避難勧告をされた方が非常に複雑な想いをされていらっしゃると思いますし、これから帰還を始められる方に対して、まずは安心に帰って来ていただくという事が我々のなすべき仕事の最優先だと思っておりますので、まずそこに注力する事が必要だと考えております」】
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〝自主避難者〟は二の次三の次。「強制避難者の帰還が最優先」。東電の新経営陣が福島県庁で内堀知事らに就任あいさつ。「第二原発の廃炉」は明言避ける http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-175.html