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ポーラ化成、MAGIQ法でエステル油分解抑制に成功~高機能・環境調和型サステナブル化粧品開発に道筋 ポーラ化成工業は、深海の極限環境からヒントを得た独自のナノ乳化技術「MAGIQ(Monodisperse nanodroplet gener...
31/10/2025

ポーラ化成、MAGIQ法でエステル油分解抑制に成功~高機能・環境調和型サステナブル化粧品開発に道筋

 ポーラ化成工業は、深海の極限環境からヒントを得た独自のナノ乳化技術「MAGIQ(Monodisperse nanodroplet generation in quenched hydrothermal solution)」を応用し、これまで困難とされていた化粧品原料のエステル油のナノ乳化に成功した。

 高温高圧の特殊条件下でも油剤がほとんど分解しないことを実証し、植物由来原料の機能を最大限に活かせる、次世代のサステナブル化粧品開発に大きく前進した。

 この成果は、同社が国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の出口茂センター長、京都大学大学院工学研究科の古賀毅教授と共同で達成したもので、研究論文は2025年9月23日付で学術誌「Journal of Colloid and Interface Science」にオンライン掲載された。

ボトムアップ方式で油滴を微細化

 化粧品の品質を左右する乳化技術には、大きな油滴を物理的に砕く「トップダウン方式」が一般的だ。これに対し、本研究で用いたMAGIQは、深海熱水噴出孔の原理に着想を得た「ボトムアップ方式」を採用する。

 深海熱水噴出孔では、水が臨界点(374℃、218気圧)を超える特殊な環境下にある。MAGIQ技術は、この環境を装置内で再現。油と超臨界状態の高温・高圧水を完全に混合した後、急冷しながら乳化剤を加えることで、油分子が自発的に集合し、直径50ナノメートル前後の超微細な油滴(ナノエマルション)が形成される。

熱に弱いエステル油の適用が課題

 これまでの研究で、比較的熱に強い炭化水素はMAGIQでナノ乳化可能であることが確認されていた。しかし、化粧品や食品で広く使われるエステル油は、高温・高圧の水環境下では加水分解(熱分解)を起こしやすい特性があり、MAGIQの適用は難しいと考えられてきた。

 研究チームはまず、分子レベルのコンピュータシミュレーションを実施。その結果、エステル油が高温・高圧の水に分子レベルで溶解する挙動を世界で初めて解明した。

 この知見に基づきMAGIQ技術をエステル油に適用したところ、シミュレーションで予測された溶解温度以上で水と混合することで、透明度の高いナノエマルションの生成に成功した。

加水分解を劇的に抑制

 特筆すべきは、生成したエマルションに含まれる分解生成物を定量した結果、エステル油の加水分解が予想に反して極めて低いレベル(最大100ppm程度)に抑制されていた点だ。

 詳細な解析の結果、この分解抑制は2つの要因によることが判明した。1つは、熱水環境を再現した流通型装置により、油が高温にさらされる時間が10秒以下と極めて短いこと。もう1つは、臨界点近傍の高温・高圧下における水の特殊な物性により、加水分解反応そのものが抑制されることだ。

サステナブル社会の基盤技術へ

 今回の研究により、MAGIQでナノ乳化できる油剤の種類が大幅に拡大し、熱に弱い植物由来のエステル油など、高付加価値な天然素材の機能を損なうことなく、化粧品へ応用することが可能となる。これは、高まる環境配慮型製品への需要に応えるものだ。

 MAGIQを支える「深海インスパイアード化学」は、深海環境の物理化学現象から技術革新を目指す学際的な分野だ。この技術はすでに食品分野で事業化の実績があり、さらにプラスチック資源循環やバイオものづくりといった分野への応用も進んでいる。

 ポーラ化成工業は、この深海に学んだ技術を、持続可能な社会を支える次世代の基盤技術として、今後も多方面に応用していく方針だ。

詳しくは
https://www.syogyo.jp/news/2025/10/post_042525

東洋新薬、大麦若葉末が免疫の「ブレーキ」役・制御性T細胞の増加に寄与する可能性を確認 東洋新薬は、北海道大学の中村公則教授との共同研究において、機能性食品素材である「大麦若葉末」の摂取が、免疫反応の過剰な暴走を抑える「ブレーキ」として機能す...
31/10/2025

東洋新薬、大麦若葉末が免疫の「ブレーキ」役・制御性T細胞の増加に寄与する可能性を確認

 東洋新薬は、北海道大学の中村公則教授との共同研究において、機能性食品素材である「大麦若葉末」の摂取が、免疫反応の過剰な暴走を抑える「ブレーキ」として機能する制御性T細胞の増加に寄与する可能性を動物試験で確認したと発表した。

 大麦若葉末は、オオムギの出穂前の茎葉部を乾燥、微粉砕加工した素材であり、東洋新薬はこれまでにも同素材の免疫活性化作用(樹状細胞の活性化、唾液IgA分泌促進、$\alpha$ディフェンシン分泌促進など)について研究を重ねてきた。

 今回の研究では、免疫抑制に関わる制御性T細胞への影響を検証した。

研究のポイントと成果

 制御性T細胞は、自己免疫疾患や炎症、アレルギーといった病的な免疫反応を抑制し、免疫バランスを維持する重要な役割を担っている。特に、2025年10月に制御性T細胞の発見とその機能解明の功績によりノーベル生理学・医学賞が授与されたこともあり、同細胞への注目は一層高まっている。

 制御性T細胞は、腸管内において酪酸菌が産生する酪酸によって誘導されることが知られており、本研究では酪酸菌増加作用を持つ大麦若葉末が制御性T細胞に与える影響を調べた。その結果、6週齢の雄性ICRマウスを用いた3週間の試験において、大麦若葉末を配合した餌を摂取させた群は、コントロール群と比較して、小腸の免疫器官であるパイエル板における制御性T細胞の比率が有意に高いことが確認された。

 このことから、大麦若葉末が制御性T細胞の増加に寄与する可能性が示されたことになる。

研究者・企業からのコメント

 北海道大学大学院 先端生命科学研究院の中村公則教授は、「日常的に簡単に摂取できる大麦若葉末が制御性T細胞の増加に寄与する可能性を明らかにした」とし、これまで確認されていた免疫系を活性化する作用に加え、抑制する作用も確認されたことで、大麦若葉末が免疫系に双方向に働きかけ、人々の健康に役立つ可能性が示されたと述べた。

 東洋新薬の研究開発部長は、大麦若葉末が腸内環境の改善を起点として全身の健康に寄与することに触れ、今回の成果は同素材が持つ無限のポテンシャルの一部に過ぎず、今後も新たな可能性の発掘に邁進する意向を示した。

 大麦若葉末は食物繊維を豊富に含み、東洋新薬は同素材を用いて便通改善作用や食後血糖値上昇抑制作用を表示する特定保健用食品、腸内環境改善作用や睡眠改善作用などを表示する機能性表示食品をすでに開発・提供している。

 今後も健康食品・化粧品のODEM(ODM&OEM)メーカーとして、付加価値の高い商品の提供を通じて人々の「健康」と「美」に貢献していく方針だ。

詳しくは
https://www.syogyo.jp/news/2025/10/post_042524

サンスター、噛める歯の多さが脂肪肝リスク低下に寄与すると発表【カンタンに言うと】◎QOLへの影響と口腔状態の差異◎機能歯数がMASLDリスクを独立して低減◎医科と歯科連携の重要性を強調 サンスターグループと自治医科大学の共同研究により、お口...
31/10/2025

サンスター、噛める歯の多さが脂肪肝リスク低下に寄与すると発表

【カンタンに言うと】
◎QOLへの影響と口腔状態の差異
◎機能歯数がMASLDリスクを独立して低減
◎医科と歯科連携の重要性を強調

 サンスターグループと自治医科大学の共同研究により、お口の健康状態、特に「しっかり噛める歯の多さ」が、代謝機能障害を伴う脂肪性肝疾患(MASLD)のリスク低下と強く関連することが明らかになった。

 この画期的な研究結果は、2025年9月30日に査読付き学術誌『Clinical and Experimental Hepatology』にオンライン公開された。

QOLへの影響と口腔状態の差異

 今回の研究では、MASLD患者と健常者を比較したところ、MASLD患者は健常者と比べて、お口の問題が日常生活の質(QOL)に与える影響をより大きく自覚していることが、一般口腔健康評価指標(GOHAI)を用いて判明した。特に食事や会話といった機能面での影響に有意差が見られた。

 口腔検査の結果、MASLD患者群は健常者群に比べ、口腔衛生状態、むし歯(DMFT)、歯周病の各項目で統計的に有意に悪い状態にあった。また、咀嚼能力や舌圧といった機能項目に有意差はなかったものの、機能歯数(実際に機能している歯の本数)と唾液分泌能に有意な差が確認された。

機能歯数がMASLDリスクを独立して低減

 最も注目すべきは、年齢、性別、肥満度(BMI)といった影響因子を統計的に調整した後でも、MASLDの有無と歯周病、機能歯数が独立した有意な関連を示した点である。

 具体的な関連性は、歯周ポケット面積が1mm²増加するごとにMASLDのオッズ比が1.01倍に上昇するのに対し、機能歯数が1本増えるごとにMASLDのオッズ比が0.41倍に低下するという極めて分かりやすいデータで示された。

 これは、歯周病の進行がリスクを高め、しっかり噛める歯が多いことがリスクを低下させる、直接的な相関を示唆している。

医科と歯科連携の重要性を強調

 この研究結果は、これまでの脂肪性肝疾患と歯周病の関連報告を補強しつつ、口腔機能の維持の重要性を初めて明確に示したと言える。ASLDの予防・管理においては、口腔ケアが重要な視点となる可能性が高い。

 自治医科大学の内科学講座 消化器内科学部門の三浦光一氏は、「これまでの研究では歯周病との関連が示されてきたが、本研究はお口の機能や生活の質への影響を明らかにした。お口のケアがMASLDの治療において重要であることを示唆する成果である」とコメントした。

 サンスターは、今回の知見に基づき、今後は医科と歯科が連携し、患者の「からだ」と「口」の両面から支える新しい医療・保健モデルの構築に貢献していくとしている。

詳しくは
https://www.syogyo.jp/news/2025/10/post_042523

花王、「クイックル 洗面ボウルクリーナー」出荷再開~タイパ重視でホームケア市場を変えたヒット商品の真価粧業日報 2025年11月27日号 3ページ【カンタンに言うと】◎発売3日で完売、供給停止が示した「手間ゼロ」ニーズの爆発力◎洗面所という...
31/10/2025

花王、「クイックル 洗面ボウルクリーナー」出荷再開~タイパ重視でホームケア市場を変えたヒット商品の真価

粧業日報 2025年11月27日号 3ページ

【カンタンに言うと】
◎発売3日で完売、供給停止が示した「手間ゼロ」ニーズの爆発力
◎洗面所という新領域、ブルーオーシャンの掘り起こし
◎「暮らしの心理設計」という新しい価値軸へ

 花王は11月17日より、「クイックル 洗面ボウルクリーナー」(本体100mL)の全国出荷を再開する。

 このニュースは、単なる人気商品の供給復帰を告げるものではなく、想定外の需要が露呈させた生産・流通の課題に対し、同社が最終的な解答を出したことを意味する。

 背後には、生活者の「手間削減」への飽くなき渇望が、ホームケア市場の構造を根本から変えつつあるという事実が横たわっている。

発売3日で完売、供給停止が
示した「手間ゼロ」ニーズの爆発力

 同製品は2025年4月26日の発売直後から爆発的な反響を呼び、初回出荷分はわずか3日で完売した。

 SNSでは「 #なでるだけでピカピカ」がトレンド入りし、生活者の共感が一気に拡散した。その結果、想定を大きく上回る需要に供給が追いつかず、一時的に出荷を停止する事態となった。

 だが、この半年弱の空白こそ、花王が現代の生活者の心理を正確に捉えていたことの証だった。

 この出来事は、ホームケア市場における「掃除の常識」を覆すイノベーションの力と、生活者が求める「手間ゼロ化」のスピードが既存のサプライチェーンを圧倒するほどの破壊力を持つことを示した極めて象徴的な事例だ。

 クイックル 洗面ボウルクリーナーの最大の特徴は、洗剤とスポンジを一体化させた道具の融合設計にある。従来の洗面所掃除は、「洗剤を取り出す」「スポンジを用意する」「手を汚してこする」といった複数ステップを伴う「作業」だった。

 これに対し、花王はキャップを外して「なでるだけ」という単純な動作に落とし込み、掃除を「ながら行動」へと転換した。

詳しくは
https://www.syogyo.jp/news/2025/10/post_042522

宇宙空間茶室で極上の美体験~資生堂が最高峰シリーズのイベントを開催【カンタンに言うと】◎「フューチャーソリューションLX」 伊勢丹新宿店で1月9日より 世界90の国と地域で展開する「SHISEIDO」の最高峰シリーズ「フューチャーソリューシ...
31/10/2025

宇宙空間茶室で極上の美体験~資生堂が最高峰シリーズのイベントを開催

【カンタンに言うと】
◎「フューチャーソリューションLX」 伊勢丹新宿店で1月9日より

 世界90の国と地域で展開する「SHISEIDO」の最高峰シリーズ「フューチャーソリューションLX」は、2026年1月9日(金)~1月13日(火)までの期間、伊勢丹新宿店本館1階ザ・ステージにてPOPUPイベント「Time for Beauty~美しさを目指す上質な時間~」を開催する。

 「フューチャーソリューションLX」は、日本古来の美への向き合い方を大切にした「ジャパニーズ・コンシャス・ラグジュアリー」の考え方に基づき、エイジングケアの先にある、時間とともに進化し続ける美を提案している。

 今回のイベントでは、「Time for Beauty」をテーマに、会場を現代的に解釈された「宇宙空間茶室」に仕立て、来場者に美しさを作り上げる最上級の体験を提供する。

 特に注目されるのは、西陣織の老舗「HOSOO」とのコラボレーションによる限定品の登場だ。HOSOOは1688年創業の老舗で、金箔糸を巧みに織り込む唯一無二の技術を持つ。

 今回のコラボレーションでは、資生堂研究所の同一人長期追跡試験で「私の人生は充実している」と感じている約100名の女性の肌データをもとに、時の経過や生命のエネルギーを表現した、再帰性反射の性質を持つ特殊な箔糸を織り込んだオリジナル西陣織を制作した。

 この世界でここでしか手に入らないオリジナル西陣織を用いた限定商品として、「SHISEIDO フューチャーソリューションLX×HOSOO クリームセット 仕覆」(5万5,000円・税込)や、日中用クリームも加えた「SHISEIDO フューチャーソリューションLX×HOSOO クリームセット 数寄屋」(16万5,000円・税込)が、伊勢丹新宿店およびISETAN BEAUTY onlineで数量限定発売される。

 さらに、フューチャーソリューションLXのフルライン6品と、HOSOO特製の西陣織を使用した「茶箱バニティ」がセットになった「SHISEIDO フューチャーソリューションLX×HOSOO ラグジュアリーセット 茶箱バニティ」(110万円・税込)が、数量限定2個で伊勢丹新宿店のみで販売される。

 これは、1つの茶箱でどのような空間も茶室にかわるように、あらゆる場所を美の空間に変える茶箱をイメージした、美しく機能的かつ個性的なジャパニーズラグジュアリーを体現する唯一無二の一品だ。

 イベントは入場無料で、開催時間は午前10時から午後8時まで。フューチャーソリューションLXは、2024年に先端サイエンステクノロジーを搭載しさらに進化しており、心地よく五感を満たしながら、つやとハリ感あふれる肌へ導き、「年齢を重ねても、美しくあり続ける肌」を目指す。

 極上の空間とアイテムで、美への上質な時間を過ごす機会となるだろう。

詳しくは
https://www.syogyo.jp/news/2025/10/post_042521

ポーラ化成、立体感・多色デザインが五感を刺激、魅力的な空間体験へ~覚醒度向上で感覚が鋭敏に【カンタンに言うと】◎魅力認知の要、aPFCを活性化◎覚醒度が高まり感覚が鋭敏に ポーラ化成工業は、空間デザインにおける五感体験の魅力向上に関する新た...
31/10/2025

ポーラ化成、立体感・多色デザインが五感を刺激、魅力的な空間体験へ~覚醒度向上で感覚が鋭敏に

【カンタンに言うと】
◎魅力認知の要、aPFCを活性化
◎覚醒度が高まり感覚が鋭敏に

 ポーラ化成工業は、空間デザインにおける五感体験の魅力向上に関する新たな知見を見出した。

 コントラストが高く「立体感」のあるデザインや、多彩な色相を用いた「多色」のデザインが、魅力認知に関わる脳部位である前部前頭前皮質(aPFC)の活性と、見た人の覚醒度を高めることが判明した。覚醒度の向上は感覚の鋭敏化を促し、五感で魅力を感じやすくなるという。

 この知見を空間に取り入れることで、五感体験をより魅力的にする可能性を示す。研究の一部は、2025年3月に開催された第20回日本感性工学会春季大会で発表された。

魅力認知の要、aPFCを活性化

 同社は過去の研究から、aPFCが「魅力認知の要」であり、その活性化が視覚や触覚など五感で魅力を感じやすくする可能性を示唆していた。この知見に基づき、空間デザインに用いられる色や質感を通じたaPFCの活性化を目指し、複数のデザイン特徴について検証を実施した。

 その結果、コントラストが高く立体的なデザイン、多彩な色相を使用した多色のデザインが、そうでないデザインと比較してaPFCを活性化する効果が高いことが明らかになった。

 研究では、コントラスト、色相、鮮明さ、複雑さの4つの特徴について、fMRIを用いて“美しい”と判断している時の脳活動を測定し、aPFCの活性の違いを解析した。

 特に、コントラストが高いデザインは立体感を感じさせ、単色よりも多色のデザインは美しさの判断に関わるaPFCの活性を高めるという仮説を検証した。

覚醒度が高まり感覚が鋭敏に

 さらに、aPFCの活性化が自覚できる心理状態の変化を伴うかを確認するため、デザインを見た際の覚醒度などの心理状態の変化をアンケート形式で評価した。

 その結果、コントラストが高く立体感のあるデザイン、または多彩な色相を使用した多色のデザインを見た際に、被験者の覚醒度の自己評価が高まることを見出した。覚醒度が向上すると注意力も増し、感覚が鋭くなることで、五感で魅力を感じやすくなる可能性がある。

 今回の研究により、立体感や多色を感じるデザインは、aPFCの活性化と覚醒度の向上の両方をもたらし、様々な感覚で魅力を感じやすくする可能性が示された。

 この成果に基づき、同社は「立体感」や「多色」を取り入れた空間設計により、「五感で感じる全ての体験をより魅力的にできる」との見解を示している。

詳しくは
https://www.syogyo.jp/news/2025/10/post_042520

欧州化学物質規制(REACH改訂・PFAS規制)の新秩序~日本の化粧品産業に求められる事業再構築の必然粧業日報 2025年10月31日号 3ページ【カンタンに言うと】◎欧州規制の新たな方向性◎PFAS規制が示す新秩序◎日本化粧品産業の戦略的...
31/10/2025

欧州化学物質規制(REACH改訂・PFAS規制)の新秩序~日本の化粧品産業に求められる事業再構築の必然

粧業日報 2025年10月31日号 3ページ

【カンタンに言うと】
◎欧州規制の新たな方向性
◎PFAS規制が示す新秩序
◎日本化粧品産業の戦略的優位

 欧州化粧品市場における化学物質規制は、従来のリスク評価中心の枠組みから、物質固有の有害性(ハザード)に基づく排除を重視する新たな制度思想へと移行している。

 REACH改訂やPFAS規制の動きは、単なる法令遵守にとどまらず、製品開発、研究開発、サプライチェーン設計に至るまで、企業の事業運営そのものを再定義するものだ。

 日本の化粧品企業に求められるのは、受動的な対応ではなく、技術的優位性を核に据えた事業の根幹からの再構築といえる。

詳しくは
https://www.syogyo.jp/news/2025/10/post_042428

【2025年下期】オーラルケア市場、高まる機能性ニーズが市場を牽引週刊粧業 2025年10月27日号 1ページ【カンタンに言うと】◎物価高で逆風下のハミガキ市場、「機能重視」の高価格帯が牽引◎国民皆歯科検診が導入予定、価格と機能のバランスが...
31/10/2025

【2025年下期】オーラルケア市場、高まる機能性ニーズが市場を牽引

週刊粧業 2025年10月27日号 1ページ

【カンタンに言うと】
◎物価高で逆風下のハミガキ市場、「機能重視」の高価格帯が牽引
◎国民皆歯科検診が導入予定、価格と機能のバランスが課題

 インテージSRI+によると、2024年のオーラルケア市場は、前年比4.9%増の3596億円と堅調に推移した。2025年以降は伸長率がやや鈍化傾向にあり、1月~6月の販売実績は前年比1.8%増で推移している。

 今秋の注力商品や現在の取り組みについて関連企業9社に話を伺った。

物価高で逆風下のハミガキ市場、
「機能重視」の高価格帯が牽引

 2024年のオーラルケア市場では、単価上昇や付加価値化により、各カテゴリーで伸長が見られた。特にハミガキが前年比5.4%増、デンタル用品が5.0%増、口中ケア剤が13.9%増と、市場全体の伸びを上回って牽引した。

 デンタル用品の伸長は、使用定着率の上昇が要因であり、中でもフロスは数量が前年比11.0%増、金額が11.9%増と高い伸長率を示した。

詳しくは
https://www.syogyo.jp/news/2025/10/post_042500

COSME Re:MAKE 新大久保本店〈東京・新宿区〉幅広い品揃えと体験価値で支持を集める韓国コスメ専門店週刊粧業 2025年10月27日号 5ページ【カンタンに言うと】◎幅広い客層から高い支持、常連客からの紹介も多数◎定番から最新の流行...
31/10/2025

COSME Re:MAKE 新大久保本店〈東京・新宿区〉幅広い品揃えと体験価値で支持を集める韓国コスメ専門店

週刊粧業 2025年10月27日号 5ページ

【カンタンに言うと】
◎幅広い客層から高い支持、常連客からの紹介も多数
◎定番から最新の流行まで輸入代理事業活かした多様なブランド戦略
◎スキンケア啓発を軸とした提案力で滞在時間とリピート率の向上実現

 韓国高麗人蔘社(本社=東京都中野区)は、2011年より韓国コスメの輸入代理事業を開始し、数多くのブランドを日本に展開することで、近年の韓国コスメブームを牽引してきた。翌年には韓流カルチャーの中心地である新大久保に直営の韓国コスメ専門店をオープンした。現在は「COSME Re:MAKE」として首都圏や関西を中心に全国11店舗を展開している。

 フラッグシップである新大久保本店の特長や注力する戦略、人気ブランドについて、店長を務める朴英愛(パクヨンエ)氏に話を伺った。

幅広い客層から高い支持、
常連客からの紹介も多数

 新大久保駅の周辺には、韓国コスメを取り扱う店舗が密集している。COSME Re:MAKE新大久保本店では、スキンケアからメークアップまで包括的に取り揃えている点が特長だ。取扱ブランド数は約100、SKU数は約1500にのぼる。

 来店客を地域別でみると、都内客が中心だが、週末には国内旅行客の来店も増加する。首都圏だけでなく、仙台や新潟といった地方からの定期的なリピーターも存在している。

 年代別では、10代などの若年層の来店が多い一方で、同店は40代以上の中高年層の支持も厚いのが特徴だ。親子での来店や、既存の常連客からの紹介で来店する新規顧客も多くという。

詳しくは
https://www.syogyo.jp/news/2025/10/post_042499

ライオン、「いい歯の日」に向けたオーラルヘルスケア事業の取り組みを発表 ライオンは、「いい歯の日」に向けたオーラルヘルスケア事業の取り組みについて発表した。 同社のオーラルケア事業戦略は、「生活者一人一人のQOLの向上」と「オーラルケア市場...
30/10/2025

ライオン、「いい歯の日」に向けたオーラルヘルスケア事業の取り組みを発表

 ライオンは、「いい歯の日」に向けたオーラルヘルスケア事業の取り組みについて発表した。

 同社のオーラルケア事業戦略は、「生活者一人一人のQOLの向上」と「オーラルケア市場の継続的な成長」を目指すものであり、「セルフケア」と歯科医院での定期的な「プロケア」の双方が実践されている状態を目標に掲げている。

 2024年のオーラルケア市場は前年比105%と堅調に拡大した。ハミガキは高価格帯がより高い伸長で全体を牽引し、ハブラシも高付加価値化により市場が成長した。また、デンタル用品は生活者の口腔ケア意識の高まりを受け大きく伸長している。

 2025年1月~6月にかけては、物価高騰による生活防衛意識の高まりから伸長率はやや鈍化傾向にあるものの、ハミガキでは高価格帯がより高伸長し全体の成長率を高めている。ハブラシは買い控えが発生していると推察され、全体的に伸長率が低下傾向にある。

 オーラルケア市場では、口腔ケア意識の高まりが続き、高付加価値で高単価な商品がより高い支持を得ている。特にハミガキでは販売価格471円以上の高価格帯が伸長し、中でも1,000円以上のより高価格な商品が伸長している。

 ハブラシは数量が苦戦する中、240円以上の高価格帯商品が伸長し、カテゴリーを牽引している。また、アフターコロナにおける出勤・外出機会の拡大に伴い、美白ケアや口臭ケアを訴求する商品のニーズが再び高まっており、携帯用ハミガキや口中ケア剤も伸長している。

 ライオンは、事業戦略の実現に向けた施策の1つとして、年末オーラルキャンペーン「お口のケアをもっと知ろう! オーラル挑戦隊キャンペーン」を実施し、オーラルケアの大切さを伝達することで、ハミガキ回数やハブラシ交換を促進し、カテゴリー全体の活性化を図るとしている。

キャンペーン紹介ページ:https://lidea.today/campaign/lion_shinchan2510/index

 「いい歯の日」月間に販促を強化するブランドとして、薬用成分を最大濃度・最多数配合し、歯槽膿漏をトータルでケアする「デントヘルス薬用ハミガキ DXプレミアム」を2025年9月24日から発売した。

 また、「クリニカ PRO」シリーズからは、Wのアプローチで歯周病を予防し歯ぐきの健康を守るハミガキ「クリニカ PRO plus 歯周バリア ハミガキ」を2025年3月26日から発売している。

詳しくは
https://www.syogyo.jp/news/2025/10/post_042517

ライオン、生体情報を超高速で解析するPITTANに出資~「汗をかく」日常をヘルスケアに直結へ粧業日報 2025年10月30日号 1ページ週刊粧業 2025年10月20日号 8ページ ライオンは10月10日、革新的な「汗中の微量成分分析技術」...
30/10/2025

ライオン、生体情報を超高速で解析するPITTANに出資~「汗をかく」日常をヘルスケアに直結へ

粧業日報 2025年10月30日号 1ページ
週刊粧業 2025年10月20日号 8ページ

 ライオンは10月10日、革新的な「汗中の微量成分分析技術」を軸にヘルスケアサービス事業を展開するPITTAN(辻本和也CEO)の第三者割当増資を引き受け、出資したと発表した。

 この戦略的な動きは、「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する (ReDesign)」というライオンのパーパス(存在意義) の実現に向け、日常生活から得られる生体情報を基にしたパーソナライズ化を加速させるものだ。

 近年、技術の進展により、個人の身体状態の高精度な測定や大量のデータ蓄積、さらにはAIによる高度分析を通じて、最適な対処法の提案が可能になりつつある。ライオンは、この流れを捉え、外部機関との連携を通じて様々なデータを活用し、より良い習慣づくりにつながる製品・サービスの開発に取り組んでいる。

 出資先のPITTANは、汗や唾液など日常生活で得られる微量な生体情報を、自社開発の超小型かつ超高速分析装置で解析し、データを蓄積している。同社は、この独自の分析技術を駆使し、生活者一人ひとりに合わせたパーソナライズされたヘルスケアへの貢献を目指している。ライオンは今回の出資を通じて、PITTANに蓄積されたデータを活用し、皮膚科学をはじめとするヘルスケア領域における製品・サービスの開発を加速させる方針だ。

 将来的な目標として、製品・サービスの提供領域や提供エリアの拡大を図り、生活者一人ひとりに寄り添うことで、「より良い習慣づくり」への貢献をさらに深めていくとしている。

 PITTAN企業概要(2025年10月1日現在)/名称=株式会社PITTAN▽代表者=代表取締役 辻本和也▽事業内容=微量生体成分分析の開発、及び超小型かつ超高速分析装置を用いたヘルスケアサービスの展開▽設立年月=2022年6月▽本社所在地=〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4丁目3-51 中之島クロス502▽資本金=90,001千円

詳しくは
https://www.syogyo.jp/news/2025/10/post_042426

ビューティー チューン 資生堂、日本橋髙島屋S.C.に3号店 美の「繊細チューニング」で新客層開拓へ 資生堂美容室は、2025年11月1日(土)に新店舗「ビューティー チューン 資生堂 日本橋髙島屋S.C.店」を、日本橋髙島屋S.C.新館4...
30/10/2025

ビューティー チューン 資生堂、日本橋髙島屋S.C.に3号店 美の「繊細チューニング」で新客層開拓へ

 資生堂美容室は、2025年11月1日(土)に新店舗「ビューティー チューン 資生堂 日本橋髙島屋S.C.店」を、日本橋髙島屋S.C.新館4階にオープンすると発表した。同店は、2016年に第1号店を池袋に開業して以来、名古屋店に続く第3号店となる。

 新店舗は、30代を中心とした美容への高い関心を持つ層をターゲットとし、消費活動がアクティブな新しい顧客層との出会いを目指す。

 コンセプトは「キレイを奏でるヘア&メイクアップ」であり、顧客一人ひとりの個性やコンディションに合わせて「美」を繊細にチューニングすることを提供価値に掲げている。

 1922年の創業以来培われてきた技術を受け継ぐプロフェッショナルスタッフが、顧客自身がまだ気づいていない「お一人おひとりの似合う」をデザインするという。

詳しくは
https://www.syogyo.jp/news/2025/10/post_042516

住所

東京都文京区小日向4-5-10/501
Bunkyo-ku, Tokyo
112-0006

営業時間

月曜日 09:30 - 17:30
火曜日 09:30 - 17:30
水曜日 09:30 - 17:30
木曜日 09:00 - 17:30
金曜日 09:00 - 17:30

電話番号

+81338362601

ウェブサイト

アラート

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