19/12/2025
「ばけばけ」が変えた朝ドラの「文法」 悲惨な現実もなぜかほのぼの
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ドラマのキャッチコピーは「この世はうらめしい。けど、すばらしい。」。NHKの橋爪國臣・制作統括は「波瀾(はらん)万丈さではなく、その背景にある日々の生活にフォーカスしている。悲しさの中にも楽しさがあるし、楽しさの中にも悲しさがあることを届けたい」と話す。
今までの朝ドラとは「文法の違い」もある。せりふは、時代にとらわれずあえて現代っぽい言い回しも入れている。「現代の我々と地続きだと思ってもらえるものにしたい」という。
また照明の使い方もユニークだ。俳優をきれいに見せるために強い光をあてるのではなく、松野家が暮らす長屋のセットでは自然光に似せた照明環境にしている。画面を暗く感じる時もあるが、リアリティーのために当時の屋内の空気感を再現しているという。
NHKの連続テレビ小説「ばけばけ」(大阪放送局制作)が異彩を放っている。日本の怪談を世界に紹介したことで知られる明治の文学者・小泉八雲とその妻セツ、そして周囲の人々をモデルとした登場人物たちは朝ドラ…