20/10/2025
20年ぶり金賞は… ふがいなさと戦い名演に挑んだトランペッター
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全日本吹奏楽コンクールの大ホールに、トランペットのソロが高らかに鳴り響いていた。
宇都宮市文化会館で19日に開かれた高校の部前半の最後、鹿児島県立松陽の川畑莉都さん(3年)の姿があった。
自由曲「ローマの祭り」の後半、今もナヴォーナ広場で営まれる「主顕祭」を描いた楽章で、緊張のあまり手が震えていた。
「音が鳴りきらない」と感じつつ、見せ場の最後のソロは「絶対に成功させる」と指揮棒を見つめた。
川畑さんと吹奏楽との出会いは小学2年生の時。トランペット一筋で11年目を迎えた今年、県内屈指の実力校の松陽で首席奏者を務めた。
松陽はこの数年、6大会連続で全国出場。ただ、銀賞から抜け出せず、昨年もわずかな差で金賞を逃した。
金賞を取れれば、20年ぶりになる。部員らは「今年こそは」と突破口を探していた。
選んだ自由曲は、松陽にとって特別な曲だった。
全日本吹奏楽コンクールの大ホールに、トランペットのソロが高らかに鳴り響いていた。 宇都宮市文化会館で19日に開かれた高校の部前半の最後、鹿児島県立松陽の川畑莉都さん(3年)の姿があった。 自由曲「ロ…