秋田民報社

スポーツ観戦に出かけると、色々な発見があって面白い。コンビニエンスストアやスーパーマーケットのように、ふらっと立ち寄る距離にプロチームの試合会場が近くにある秋田市民は、週末のホーム主催試合をどんな感覚で見ているのだろう▼先日、サッカーのブラ...
11/12/2025

スポーツ観戦に出かけると、色々な発見があって面白い。コンビニエンスストアやスーパーマーケットのように、ふらっと立ち寄る距離にプロチームの試合会場が近くにある秋田市民は、週末のホーム主催試合をどんな感覚で見ているのだろう▼先日、サッカーのブラウブリッツ秋田が今季ホーム最終戦ということで、観戦に行ったのだが、その光景に圧倒された。会場には黄色のユニフォームを着た対戦相手ベガルタ仙台サポーターがズラリ。秋田の青いユニフォーム姿を1人見かけるうちに、3人の仙台サポーターに会っているような感覚だった。この試合の入場者数はチーム史上最多の1万3172人を記録。仙台が昇格争いの真っ只中ということもあり、秋田に大勢押し寄せたということが大きい。同じ東北のチームで、これまでも激しい戦いを演じてきたライバルチームだが、アウェーサポーターの熱量を単純に羨ましく思った。ただこれは秋田のサポーターが少ないとかいう類いの悪い話ではなく、むしろこの現象は、Jリーグの地方チームの未来を照らすと思う。現地で聞いた話だが、仙台サポーターの遠征は、前泊組が目立ち、秋田市内のホテルや飲食店をかなり賑わせたという。家族連れの仙台サポーターの方が「秋田でかけがえのない思い出になった」と試合後に話していた。こうした声は互いのチーム、サポーターにとって「街を背負う誇り」にもつながるのではないだろうか。もちろん、課題もある。遠征の長距離移動は負担大で、天候不良時は安全管理が急務。クラブは今後、オンライン配信の強化やシャトルバス拡充で、さらなる参加を促すべきであるし、この度実施されたクマ対策も大切である▼1万3172人。人口が減り続け、若者が県外へ流れる秋田。地元だろうが、そうでなかろうが、「帰ってくる理由」として秋田のスポーツがあり、その場所があれば、またこの動員数は実現できることだろう。
(たふじ)

愛犬レオが亡くなってもう五年。自分達の年を考えると、次の犬を飼うのは難しいと断念。しかし思い出は尽きないな、と思っていた時に『思い出ノート』なる新聞の広告を見つけ、早速注文した▼このノートは自身の人生の思い出や軌跡を書き留めておくもので、自...
10/12/2025

愛犬レオが亡くなってもう五年。自分達の年を考えると、次の犬を飼うのは難しいと断念。しかし思い出は尽きないな、と思っていた時に『思い出ノート』なる新聞の広告を見つけ、早速注文した▼このノートは自身の人生の思い出や軌跡を書き留めておくもので、自分が生まれてから今までの足跡を100の質問に答えることで、完成するノートでした。そしてペットの思い出を書く欄もありました▼質問の1から4までは【名前】について由来やエピソード。以下【親や祖父母・兄弟】【学校】【仕事】などテーマ別に分かれています。記憶というものは実に曖昧で、祖父母や両親にまつわる思い出は、沢山あるはずなのになかなか書けないのです。両親は早く亡くなり、祖父母を介護したのは妻であり、自分は家のことは妻に任せっきりの勤め人でした。親孝行したいときに親はなしです▼若い時に家の事や親戚の事、商売の事、いろいろな事を聞いておけばよかった。後悔先に立たず、と思いながらも書いてゆくと、【人生】での問です。あなたの人生に影響を与えた人は誰?。はて、あまりに多くの方にお世話になりました。これは出逢った方に縁があり、学校でも会社でも、そして定年後もいろいろな人にご迷惑をかけ、お世話になってきました▼教育哲学者の森信三氏の言葉に「逢うべき人には必ず逢える、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に、されど内に求める心なくば、出逢いはあれど縁は生ぜず」とあります。縁とは偶然でなく、求める心があったから必然だったのでしょう▼ペットの思い出の欄には、あの頃はクマもいなくて楽しい散歩でした。そして、レオ君あなたと出逢って有難う、と書いた。思い出ノートは、様々な出逢いのご縁を記録する感謝のノートになりそうです。
(塩谷 國太郎)

最初に、大仙市役所道路河川課の職員の方にお礼を申し上げたい。町内の舗装道路に約30センチ大の穴が2カ所空いたので、十一月六日午前に、道路河川課に電話で修繕をお願いしたところ、早々に当日の午後に整備していただき、飛び石の被害や交通事故の虞が解...
24/11/2025

最初に、大仙市役所道路河川課の職員の方にお礼を申し上げたい。町内の舗装道路に約30センチ大の穴が2カ所空いたので、十一月六日午前に、道路河川課に電話で修繕をお願いしたところ、早々に当日の午後に整備していただき、飛び石の被害や交通事故の虞が解消され安心した。職員の皆様はそれぞれ本来の業務の他に熊対策で多忙を極めていると思いますが、迅速適切な措置のおかげで日常生活の不安が解消され感謝している。本当にありがとうございました▼毎月かかりつけ薬局から頂いている健康で豊かな家庭を願って発行されている月刊誌十一月号の緊急企画は「特殊詐欺を防止するために」である。この緊急企画では、「特殊詐欺から身を守る。警察官を騙る電話に警戒」と題して、『まさか自分が』と油断しないことが強く呼びかけられている▼詐欺被害に遭わない、騙されないためのポイントは、①警察官を騙る電話等に警戒する*警察官は公務ではトークアプリは使いません*警察手帳の写真を送ったりしません*逮捕状や令状もスマートフォンでは示しません②固定電話は留守番電話に設定③「必ず儲かる」はありません。ということです。特殊詐欺は、以下の十種類に分類されているそうです。①オレオレ詐欺②預貯金詐欺③架空料金請求詐欺④還付金詐欺⑤融資保証金詐欺⑥金融商品詐欺⑦ギャンブル詐欺⑧交際斡旋詐欺⑨その他の詐欺⑩キャッシュカード詐欺盗(窃盗)。一般の方は、警察官と話をする機会はほとんどないだろうと思います。それがある日突然、電話が架かってくるのですから、驚いて相手の話を聞いてしまうことが多いそうです▼警察官を騙る詐欺の手口は、①知らない番号(+で始まる国際電話等)や、非通知番号から架かってくる②ニセ警察官から「あなたは容疑者だ」「逮捕状が出ている」等と脅される(貴方の口座が犯罪に使われている等と言われる)③LINE等のトークアプリ等でニセ警察官とのやりとりに誘導される(調査のために貴方の口座のお金をこちらの口座に移す必要がある等と言われる)ということだそうです▼皆さん、自分だけは絶対に詐欺には遭わない。と思っていませんか?いつでも、どこででも遭うのが熊と詐欺です。電話やスマホでお金の話は、全て詐欺だと思って下さい。(さとう としお)

MLB2025のMVPに大谷翔平選手が3年連続で選出された。4度目のMVP獲得である。21世紀の日本人の野球世界に、これほど大きな花が咲く時が来るとは誰も想像もできなかった。子供ころ野茂英雄やイチローの活躍を見た世代はまだ違うかもしれないが...
22/11/2025

MLB2025のMVPに大谷翔平選手が3年連続で選出された。4度目のMVP獲得である。21世紀の日本人の野球世界に、これほど大きな花が咲く時が来るとは誰も想像もできなかった。子供ころ野茂英雄やイチローの活躍を見た世代はまだ違うかもしれないが、私が子供のころの時代では星飛雄馬が大リーグボールという魔球を編み出さなければMLB選手には太刀打ちできない世界だった。あの王貞治さんでさえ「日本人選手がMLBでホームラン王をとるなんて想像もできなかった」と言っていた。大谷選手がMLBに挑戦を始めたとき、松井秀喜を大きく超える強打者になると思った人はいたのだろうか。大谷選手の快挙に日本中が喝采を上げて喜んでいる。岩手県奥州市は爆発しているかもしれない。岩手県は歴代内閣総理大臣を二人出しているが、日本人ですらその名前を知る人は少ない。しかし「大谷翔平」の名はすべての日本人と世界中に鳴り響いている▼岩手県奥州市は世界的著名都市になった。こうなればインバウンドもあるだろう。南部鉄器は売れ、安比の知名度も上がり、雫石の小岩井農場も来客数が上昇するだろう。秋田県としては羨ましいことである。日本ハムの吉田投手が少し活躍しても金足にはなにもない。金農パンぐらいだ。そして秋田県ではもうハタハタも獲れない▼最近秋田県と岩手県に共通点が生まれた。警察官によるライフル銃でのクマ駆除が可能になった。県警は「クマ駆除対応プロジェクトチーム」(スナイパー2名を含む4名が2組)を発足させ、13日午前県警本部で出動式を行ったそうだ。その二組はそれぞれどこへ行ったのだろう。冬になってクマが空き家や放置施設を越冬拠点にする可能性があるという。大曲も空き家が増えた。市街地に出るのだから「クマよけ鈴」など効果があるのだろうか。初詣も不安な厄介な新しいフェーズに入ったのだ。
(古屋一彦)

秋も深まってきたようだ。木々の葉も大分色付いてきた。あと一ヶ月あまりで今年も終わる。月日の移ろいの早さには、毎年のことながら驚かされる。最近思ったのだが、年々秋が短くなって、夏から冬への移り変わりが早くなってきているような気がする▼一月ほど...
21/11/2025

秋も深まってきたようだ。木々の葉も大分色付いてきた。あと一ヶ月あまりで今年も終わる。月日の移ろいの早さには、毎年のことながら驚かされる。最近思ったのだが、年々秋が短くなって、夏から冬への移り変わりが早くなってきているような気がする▼一月ほど前のことだが、角館に勤めている女友達から、西明寺の焼き芋のお裾分けをいただいた。焼き芋を食べたのは、多分小学生か、中学生以来だ。ホクホクしておいしく、久しぶりに季節を味わった気分であった。今は栗の収穫の時期らしいが、熊の出没を警戒して、収穫に支障をきたしているとのこと。残念である▼そういえば、母親の実家の裏手に栗の木が何本かあって、子供の頃、この時期には栗拾いをしたものである。自宅で栗を茹でて家族で食べたのも、もうずいぶん遠い記憶になってしまった▼さて、最近聞いた面白い話である▼見積を取るのに業者に連絡をしたら「モノはイマイマのスグスグに必要ですか?」と言われ、「いや、ネンネンのマツマツぐらいにあれば良いっすね」と返したら、「え?…年末という事ですか?」と聞かれたの解せない。お前が始めた物語だろ▼好きなタイプは?って聞かれると「お洒落な人」って答えるんだけど、センスって生まれ持ったものだから、磨かれることってあんまりなくて。ダサい人ってお金持ちでもダサいし、好きな食べ物とか味覚とかもセンスで。見た目ダサい人って何やってもきっとセンスないんだよね▼夫という字を逆さにすると¥になり、更にその夫という名の¥が土に埋まると「幸」 になる、とか言ってる人がいて、声を出して笑った▼この手のジョークは世界共通らしく、海外インフルエンサーも動画でこんな投稿をしていた▼「MEN」→「LOVE」「WOMEN」→→→↑↑ ↓↓LOVE→←↑↑ ↓↓→→→「MONEY」▼「男」→「愛」
「女」→→→↑↑↓
↓愛→←↑↑↓↓→
→→「金」
(伊藤 肇)

十一月七日、「秋田民報のむかい風」の原稿を書こうとパソコンに向かっていますが、今日は二十四節気の「立冬」です。「立冬」は冬が始まる頃です。木枯らしが吹き、木の葉が落ちます。初雪の知らせが聞こえてくる頃です。そろそろ冬支度を始めなければいけま...
20/11/2025

十一月七日、「秋田民報のむかい風」の原稿を書こうとパソコンに向かっていますが、今日は二十四節気の「立冬」です。「立冬」は冬が始まる頃です。木枯らしが吹き、木の葉が落ちます。初雪の知らせが聞こえてくる頃です。そろそろ冬支度を始めなければいけません。車のタイヤも冬タイヤにはき替える時期です。秋田市の天徳寺では毎年「立冬」の日に松の木の「こもまき」が行われます。札幌では平地で雪になるという天気予報がありました。秋田県でも三種町方面に深夜にダルマのマークがでておりました。まさに今年の冬が来ました。夏にうだるほど暑い真夏日が何日も続きましたが、時季になると冬は間違いなく来るんですね。先日関東地方では「木枯らし一号」が吹きました。この時季になると私は「北風小僧の寒太郎」の歌を思い出し口ずさみます。「きたかぜこぞうのかんたろう ことしもまちまでやってきた ヒューンヒューン ヒュルルンルンルンルン ふゆでござんす ヒュルルルルルルン きたかぜこぞうのかんたろう くちぶえふきふきひとりたび…」これは二十数年前NHKの「みんなのうた」で「堺まさあき」さんが歌ったもので、その後に「おかあさんといっしょ」でも取り上げられました▼ところでここのところ毎日のようにクマの出没情報がテレビで報道されますが、死者も出ておりますし、けが人もたくさん出ております。クマは猛獣です。獣(けだもの)です。里山から人間の居住地に出没したら駆除すべきです。「かわいそうだ」とかいってる場合ではありません。私は三〇数年前県の観光課に所属していたころ、阿仁町の「松橋吉太郎」さんという「またぎ」にお会いをしていろいろ取材をしたことがありますが、『クマは生息数の管理が一番大切だ。多すぎるとエサがいきわたらなくなります。適度な間引きが必要なんです。』といっていたことを思い出しました。今はクマの生息数が多すぎますから『間引き』をする必要があると思います。県が『クマ一〇〇〇頭捕獲・駆除大作戦』を実施してみたらいかがですか。「クマを捕獲・駆除すれば一頭あたり二〇万円の報奨金を出します」というのはどうでしょうか?二億円もあればできますヨ。これを二年間続ければ生息数もちょうど良くなるのではないでしょうか?▼突然ですが、秋田民報社の佐藤元一会長さんが「帰幽」なされましてから二か月余りになりました。私もそろそろこの辺で「むかい風」のペンを置きたいと思います。どうもありがとうございました。    (永・良)

喜多方、横浜、富山、京都、和歌山、昨日は尾道、明日は博多。地名だけを聞いていると恰も国内旅行でもしているかの様だが何のことはない。カップ麺の商品名である。コロナによって日本中が行動の抑制を強いられた事がその起因となったのかどうかは不明だが、...
12/11/2025

喜多方、横浜、富山、京都、和歌山、昨日は尾道、明日は博多。地名だけを聞いていると恰も国内旅行でもしているかの様だが何のことはない。カップ麺の商品名である。コロナによって日本中が行動の抑制を強いられた事がその起因となったのかどうかは不明だが、最近のカップ麺は〝ご当地ラーメン〟が静かなるブームのようだ。従来のカップ麺に比べてお値段が少々高めだが、ちょっとした旅行気分を味わえる?ところにその良さがある。但し、地名のついた蓋を取りお湯を注いで食べるまでのほんの僅かな〝束の間の幸せ〟である。胃袋に辿り着いた頃には何処へ旅行したかではなく、何を食べたのかの問題に戻ってしまう。気休めの世界の範疇とは言え、考案した方の努力と感性に称賛の拍手を送りたい▼メジャーリーグの試合が毎日観られるようになった。大谷選手をはじめ沢山の日本人選手の活躍の賜物である。今まで全く野球を知らなかった人や野球に興味も関心もなかった人までが野球を観るようになり、野球を語るようになった。ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴ、ボストン、トロント等、スタンドには沢山の日本人の顔・顔・顔…そしてこれ迄目にしたことが無かった外国の地の映像を次から次へと見ることができるのだ。旅行気分とまではいかなくても、今まで味わう事の出来なかったある種の満足感の創造と言えましょう▼コロナが2類から5類になってからも個人的には周囲の人たちと同等の解放感を味わうまでにはかなりの時間を要した様に思う。昨年の後半辺りからは県境を越えて岩手、山形、宮城へと足を延ばすようになった。遠出の醍醐味は何といっても食事である。嘗ては〝ラーメン行脚〟を基本としていたが、最近は塩分抑制の為に〝そば行脚〟に舵をきった。次の目的地は何年も足が遠のいている東京である。その次はロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク…驚くことなかれ、そんなカップ麺があっても良い(笑)
(かまだ しゅん)

普段近場の移動は一方通行も無視できるので自転車で済ましている。勿論ヘルメットも買ってある▼しかし今年は足の衰えが気になり出したので、トレッキング・ポールを用意して、なるべく歩く樣にしていた。最近は朝晩めっきり寒くなってきたが春先は良い気持ち...
11/11/2025

普段近場の移動は一方通行も無視できるので自転車で済ましている。勿論ヘルメットも買ってある▼しかし今年は足の衰えが気になり出したので、トレッキング・ポールを用意して、なるべく歩く樣にしていた。最近は朝晩めっきり寒くなってきたが春先は良い気持ちで梅雨頃までは普段行かない道を選んで歩いていた。そのお陰で自転車はしまいっぱなしで今年は一度も乗っていない▼妻も自転車部隊だがヘルメットが煩わしいのと、どうしても車が来るとビビッてしまう、さらにこの夏の暑さや熊の出没には危険も感ずる、とのことで車でのお出かけが多くなる。買物、サークルの用事、趣味事の連絡、金融機関、色々と出掛ける用事は多い。なかでも金融機関の駐車場はどこも狭く不便に感ずる。そのため時間のある私が運転役をつとめる事となる▼妻の用事の済むまで車で待機となるわけだが車のドアポケットには何かしらの本が入れてある。いま入っているのは曹洞宗の尼僧・青山俊薫師の『禅のことばに生き方を学ぶ』とある一冊だ。真面目に読むのではなく妻が来るまでの少しの時間を充てている。センテンスに分かれた文章で一話が数ページの短いものだ▼驚くのは二度、三度と読んでいるつもりだが初めて目にする語句のなんと多いことか。認知症が進んでいるのか読んでも何も記憶に残らなかったのか判らないが我ながらガッカリする。或人の言葉に『真理の言葉が書かれた書物は、繰返し繰返し読め』とあったような気がするが、その言葉を拠り所に読むしかないのかも知れない。家にいてボ~とテレビばかり見ているから、こうなるのか▼花相撲のロンドン公演も終わり番組変更して中継されたMLBのワールドシリーズ第七戦もドジャースの大逆転劇で決着した。日曜日から大相撲九州場所が始まる。安青錦の活躍を期待し千秋楽には両横綱が同星対決をし本割りで大の里が豊昇龍を破って優勝して欲しい。今後もやはりテレビの前から動くのは難しい様な気がする。
(萬兵衛堂)

大船渡線は一ノ関駅から盛駅までの旅程であったが東日本大震災で線路が壊れて今は気仙沼までが電車でそれ以降はBRT(bus ra pid transit)でつないでいる。BRTはバスであるが専用軌道を走るために渋滞に影響されず定時運行が可能であ...
07/11/2025

大船渡線は一ノ関駅から盛駅までの旅程であったが東日本大震災で線路が壊れて今は気仙沼までが電車でそれ以降はBRT(bus ra pid transit)でつないでいる。BRTはバスであるが専用軌道を走るために渋滞に影響されず定時運行が可能である。それはともかく先月はその大船渡線に一ノ関から乗った。いつもであれば車中のウイスキーが楽しみなのだが気仙沼から車を運転する都合であきらめた。窓外はありふれた風景だが途中で北に大きく曲がって猊鼻渓駅に着いた。そこで多くの人が下りた。舟下りを楽しむのだろうか。猊鼻渓駅を過ぎると今度は南に下って千厩駅に着いてそこから先はほぼ国道二八四号線と並行して走り気仙沼駅に至る。気仙沼から大船渡までは陸前高田を経由して車で走った。陸前高田の道の駅の周囲はポツンと建物があるのみで事業所も住宅もなく依然として原っぱであった。泊りは大船渡の大船渡温泉とした。温泉は鉱泉であったが小ぎれいに管理されていた。魚がうまいところだが名物とはいえサンマの塩焼きはいかがなものか。帰りは国道一〇七号線で住田町を走ってみた。岩手県でこの町だけが通っていなかったのであった。特に何があるわけでもなかったが山の杉の木はなかなか立派であった。岩手県の北上山地の杉は背は高いが細いものが多い。途中で遠野市方面に左折して山道を走って遠野についた。遠野の道の駅には何度か止まったが町中に入ったのはだいぶ前になる。長男が幼いころ遠野駅にクラウス一七号という機関車があってそれを見に来たことがあった。今はすでになく遠野駅もずいぶんときれいになっていた。考えてみれば岩手県にはほとんど車で行っていて電車に乗ることがなかった。これからはできるだけ電車に乗ろうと思う。 (酔子)

東京で暮らしているうちに、武蔵野へ行かなかったことを悔やんでいる。武蔵野は、時代と芸術の形式が移り変わるにつれて、その文化的な意味を大きく変容させた興味深い地であり、現代の武蔵野は自分の目にどう映るのか知りたかった▼中世の人々にとっての武蔵...
05/11/2025

東京で暮らしているうちに、武蔵野へ行かなかったことを悔やんでいる。武蔵野は、時代と芸術の形式が移り変わるにつれて、その文化的な意味を大きく変容させた興味深い地であり、現代の武蔵野は自分の目にどう映るのか知りたかった▼中世の人々にとっての武蔵野は、通過に何日も要する広大無辺な草原であった。背丈よりも高く茂る荻や萱が視界を遮り、旅人は深い露で衣服を濡らしながら進まねばならなかった。和歌や連歌において、この厳しい風景は、旅の辛苦や侘しさを象徴する。歌の抒情の核となるのは、この広野を進む旅人、つまり人間の感情そのものである。孤独や妻との別離の寂しさなど、旅人の感情が色濃く描かれ、そこに美しさが宿るのは、一面の草の露に月光が差し、地上に光が溢れるわずかな瞬間のみだった。武蔵野は、情感を喚起する背景であり、それ以上に旅の難所だったのだ▼時代が下り、江戸時代に「武蔵野図屏風」が登場すると、武蔵野のイメージは一変した。屏風は、中世文学の伝統、例えば「草から月が出て草に沈む」というモチーフこそ受け継いだものの、その表現は極めて装飾的になった。画面は荻や萱ではなく、薄や秋の花々が規則的かつ華麗に配置され、緑の草と金色・銀色(月)の華麗な色彩が埋め尽くす。屏風の目的は、もはや旅の情を表現することから、一つの装飾へと画一化した▼この変化の中で最も重要な相違点は、人間が描かれないことである。和歌・連歌では中心であった旅人が、屏風の画面から姿を消した。これは、「武蔵野図屏風」がもともと季節の草花を主題とする「秋草図」の流れを汲み、様式美を追求した結果だが、この過程で中世文学が大切にしていた「旅の辛苦」という、生々しい人間の感情、抒情の核が脱落していった▼その後の武蔵野は、山田美妙や国木田独歩の作品に登場するように、人が住める場所でありながら過去の原風景に思いを馳せる儚さをはらんだ場所となった。現代の武蔵野を見られるのは現代に生きる自分のみ、忘れないうちに訪れておきたい場所である。    (さとい)

夜半から降り始めた雨は、明るくなるころには細かい雪に変わり、辺りはあっという間に真っ白になった。私は窓を少しだけ開け外を眺める。家の向かいの空き地も雪に覆われていて、そこにひとり、足元を見ながらじっと佇む後ろ姿があった。やがてその人はまっさ...
03/11/2025

夜半から降り始めた雨は、明るくなるころには細かい雪に変わり、辺りはあっという間に真っ白になった。私は窓を少しだけ開け外を眺める。家の向かいの空き地も雪に覆われていて、そこにひとり、足元を見ながらじっと佇む後ろ姿があった。やがてその人はまっさらな雪の上を大きく円を描くように歩き出す。ゆっくりと一周して足跡の円が完成すると、いたずらっ子のような顔をして小さく笑いながらその人は空き地から出て行ってしまった。少しすると、仕事場から家へ戻って来る父の長靴の音が聞こえてきた。父は郵便受けを見てから家に入って来るはず。が、なかなか来ない。どうしたのかと窓から見てみると、父も白くなった空き地とそこに描かれた丸い足跡を見ているようだった。父さん、と声をかけようとしたとき、父は私には気づかずに空き地の方へと歩き出した▼この空き地は私が幼い頃は鉄棒などがあった小さな公園だった。ある日、逆上がりができるようになった私は急いで家へと走り、父の手をひっぱって鉄棒の前まで戻って来た。父さん、見て見て!と言いながらくるくると鉄棒を回る私を前に、当時まだ若かった父はどんな顔をしていたのか覚えていないのだが、後年、父は気分がよくなってくると必ずこの時の話をした。父さん!見て見て!と、私の声色を真似しながら言って笑うのだった▼雪の空き地に歩いて行った父は、そのまま描かれている丸い足跡の外側を歩き出し、さらに大きな丸をまた一つ、重ねてつくり出した。朝まだ早く、人通りもなく、車も来ない。シーンと静まりかえった雪の朝、父は少し楽し気な顔をして雪の上に円を描き、そして何事もなかったかのように家へ戻って来た。私は窓から誰もいなくなった雪の空き地を眺める。真ん中に大きく描かれた二重の足跡は、どことなく花火のようでもあった。横から母が顔をのぞかせる。あらっ、二重の円になったんだね。実は最初に円を描いていたのは母であった。母も父もお互い誰がその円を描いていたのか知らない▼今年ももうすぐ雪が降ってくるから。次は私がこっそりと円を描いてみようかなんて思ったりしている。きっと父はどこかから見ているはずだから、見て見て!と言ってみようか。
(沓澤景子)

朝もめっきり寒くなってきました。この時期になると、一日のはじまりは薪ストーブに火を入れることから始まります▼田舎暮らしの楽しみのひとつに、薪ストーブで暖をとることがあります。私は薪割りはしませんが、春頃からあちらこちらに声をかけて薪を買い集...
31/10/2025

朝もめっきり寒くなってきました。この時期になると、一日のはじまりは薪ストーブに火を入れることから始まります▼田舎暮らしの楽しみのひとつに、薪ストーブで暖をとることがあります。私は薪割りはしませんが、春頃からあちらこちらに声をかけて薪を買い集めています。自分で安価な木を手に入れて薪割りをすれば、エネルギーコストはぐっと抑えられますが、購入した薪を使う場合は、灯油の値段とあまり変わらないように思います。それでも、薪ストーブの暖かさは格別です。じんわりと部屋に広がるぬくもりを感じながら、ゆらめく炎を眺めて飲むコーヒーの味は、何ものにも代えがたいものがあります▼2022年(令和4年)の統計によると、都道府県別の犯罪発生率には大きな地域差が見られます。人口1万人あたりの刑法犯認知件数を比較すると、全国で最も高かったのは大阪府の78・4件。一方、私の暮らす秋田県は20・1件と、47都道府県の中で最も低いというデータがあります▼全国ニュースでも秋田県の熊ニュースが流れており、県外の友人から「熊は大丈夫ですか?」と心配の連絡をよくいただきます。確かに、熊による人身被害や死亡事故も発生しており、この時期は一人歩きを控えるべき状況です。畑仕事にも支障が出ており、正直なところ「早く冬眠してほしい」と願う毎日です。最近は冬眠しない熊も確認されていますが、多くの熊は雪が降る頃には冬眠に入ります。雪の多い生活には支障をきたしますが、今年ばかりは「早く雪が降って、熊の活動範囲が狭まってほしい」と願っています。しかし、犯罪発生率を見れば、熊も怖いですが、やはり一番怖いのは人間だという思いには変わりません。それでも私は、この時期、熊の出没が多くなった田舎暮らしでも、自然豊かな環境と薪ストーブのある暮らしを好みます。私は東京生まれ埼玉育ちですが、この静かな田舎暮らしを楽しみたいという気持ちに変わりはありません。
(のぶ)

住所

大曲栄町10/22
Daisen-shi, Akita
014-0061

営業時間

月曜日 09:00 - 17:00
火曜日 09:00 - 17:00
水曜日 09:00 - 17:00
木曜日 09:00 - 17:00
金曜日 09:00 - 17:00

電話番号

+81187632122

ウェブサイト

アラート

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