東洋学術出版社

東洋学術出版社 中国伝統医学の専門出版社「東洋学術出版社」の公式facebookページです。? 中国伝統医学の専門出版社「東洋学術出版社」の公式facebookページです。新刊情報や取材の裏話,中医学・漢方・鍼灸の関連情報をお伝えしていきます。

【『中医臨床』電子版121号~130号までを各電子書籍販売サイトにて販売開始しました!】以下が各号の特集タイトルです。その他にも,バラエティに富んだ連載記事を多数掲載しています。当社ホームページでは各号の「読みどころ」も紹介しています!ぜひ...
03/10/2025

【『中医臨床』電子版121号~130号までを各電子書籍販売サイトにて販売開始しました!】

以下が各号の特集タイトルです。その他にも,バラエティに富んだ連載記事を多数掲載しています。
当社ホームページでは各号の「読みどころ」も紹介しています!ぜひ参考にしてください。

121号【特別連載/心身症】
122号【特集/孟河医学――現代中医学のルーツ】
123号【特別連載/整形外科疾患】
124号【特別連載/循環器疾患〈前篇〉】
125号【特別連載/循環器疾患〈後篇〉】
126号【特別連載/腎疾患】
127号【特別連載/眼科疾患】
128号【特集/老中医の魅力 任応秋――伝統中医学から現代中医学へ】
129号【特別連載/血液疾患】
130号【特集/老中医の魅力② 顔正華】

『中医臨床』電子版は今後,毎月10号ずつ販売開始してゆく予定です!
https://www.chuui.co.jp/chuui/002982.php

松橋和彦先生が上梓された『対薬理論でみる方剤学』の書評を平馬直樹先生にお寄せいただきました!全文を『中医臨床』182号( https://www.chuui.net/view/item/000000000411 )より転載します。【書評】『...
22/09/2025

松橋和彦先生が上梓された『対薬理論でみる方剤学』の書評を平馬直樹先生にお寄せいただきました!
全文を『中医臨床』182号( https://www.chuui.net/view/item/000000000411 )より転載します。

【書評】『対薬理論でみる方剤学』(松橋和彦著)

平馬 直樹(平馬医院 院長 日本中医薬学会 会長)

 弁証論治の修行段階では,まず正しく弁証すること,つぎに弁証の結論に適った治法を立て,適切な方剤を選択すること。さらに進んで治療の効果をあげるには,因時・因地・因人制宜などを踏まえた用薬,随証加減を行うなどの処方力が必要になってくる。
 中医処方は複数の薬物の配合からなる。歴代の名処方,優秀処方はその配合に妙がある。その配合の妙を学ぶには個々の中薬の薬性や薬能を学ぶとともに,各方剤の「方意」に習熟する必要がある。方意の解説には,「~を補佐する」「~の薬性を抑える」などの薬物の相互作用の表現が見られ,酸味と甘味,辛味と甘味など薬性の組み合わせの効能,引経薬としての他薬への作用など薬物の組み合わせによる薬効の記述が見られる。方剤の方意を理解するには,方剤中の2味ないし3味の薬物の組み合わせによる相互作用を理解することが肝心である。この方剤を構成する最小単位の2味(または3味以上)の薬物の組み合わせは対薬と呼ばれる。方剤はいくつもの軸を持つ対薬の複合からなっている。処方力を身につけ,高めるためには対薬の知識を身につけ,それを組み合わせて応用する能力が必要である。
 このたび松橋和彦氏の『対薬理論でみる方剤学』が東洋学術出版社から上梓された。松橋氏は,中国留学を機に方剤を理解するために対薬の観点が重要であることに気づき,帰国後も研究を続け,講演や講習会でも対薬の視点から方剤の解説を行ってきたという。
 松橋氏の研究は深く,本書の総論5「対薬と対薬理論」では,対薬の解説に留まらず,2組の対薬が臨床的合理性をもつ対を構成する「対薬対」,さらに2組の対薬対が臨床的合理性をもつ対を構成する「複合対薬対」,2組の対薬の4味の生薬からなる「四合薬」,3味の生薬の配合単位「三連薬」などの概念を提示し,各論ではこれらの高度な対薬理論を用いて,方剤の構成を縦横に解説している。ともすれば複雑で難解な方剤のいくつもの対薬の組み合わせをわかりやすい対薬構成の図で示している。著者の苦心が読者の理解を深めることだろう。
 本書の各論では,重要方剤が解説されているが,対薬理論による方意の説明に留まらず,各方剤の証が基礎理論を踏まえて丁寧に解説されている。中医学の入門者にとってもなじみある方剤の証の解説から方剤の背後にある基礎理論が,そして理論と方剤との結びつきがよく理解できることだろう。豊富な図や表が理解を助けてくれる。
 本書の巻末には「演習症例集」が付され,症例を前にしたときの弁証論治の具体的な手順が学べる。本書を学んだ後,この35例の症例に取り組んでみると,確実に弁証論治の力,処方力が向上していることが確かめられるだろう。
 良書の出版を喜び,中医方剤の理解を深めたい初心者にも熟練者にも精読を勧めたい。松橋氏の長年の努力に感謝したい。

『対薬理論でみる方剤学』
https://www.chuui.net/view/item/000000000410

【新刊『中医臨床』182号が刊行されました!】『中医臨床』の最新号(182号)が刊行されました。前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状,いわゆる「コモンディジーズ」に対する中医治療の特集をお届けします。今号では【慢性下痢】を取り上...
19/09/2025

【新刊『中医臨床』182号が刊行されました!】

『中医臨床』の最新号(182号)が刊行されました。
前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状,いわゆる「コモンディジーズ」に対する中医治療の特集をお届けします。今号では【慢性下痢】を取り上げました。

すでにガイドラインが整備され,それに基づいた治療が行われていますが,特に機能性疾患であるIBSに対しては漢方薬が用いられることも少なくありません。さらに,潰瘍性大腸炎やクローン病といった難治性の炎症性腸疾患においても,現代医療の治療だけでは十分な結果が得られず,漢方治療が求められるケースがあります。今回の特集では,慢性下痢に対する中医学・漢方・鍼灸の視点からの治療アプローチに加え,実際の臨床現場での取り組みについても紹介します。

また,今号の「中医鍼灸リレーインタビュー」では,1970年代より中国の中医学書籍の翻訳に携わり,わが国への中医学導入に大きな役割を果たすとともに,東京中医鍼灸センターで弁証論治に基づく中医鍼灸を実践し,さらに鍼灸学校の教員養成科で教育にも尽力されている浅川要先生にお話を伺いました。浅川先生は「臓腑気血弁証に基づく鍼灸は日本でこそ必要」と強調され,それに基づいた臨床と教育を実践されています。さらに,日本で中医鍼灸を広めていくためには,中医学を学ぶための仕組みづくりや,中医鍼灸の魅力を伝えるメディアの役割が重要であると述べられました。

加えて,今年5月に逝去された天津の石学敏先生への追悼文を兵頭明先生が寄せてくださいました。多数の写真を交えながら石先生の事績を振り返る内容は,当社と衛生学園が築いてきた日中の伝統医学交流の歴史をトレースするものになっています。
https://www.chuui.net/view/item/000000000411

住所

Ichikawa-shi, Chiba
272-0021

電話番号

0473356780

ウェブサイト

アラート

東洋学術出版社がニュースとプロモを投稿した時に最初に知って当社にメールを送信する最初の人になりましょう。あなたのメールアドレスはその他の目的には使用されず、いつでもサブスクリプションを解除することができます。

共有する

カテゴリー