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角川「俳句」11月号に、毬矢まりえさんの新作7句が掲載されています。巻頭には、10月に刊行したばかりの句集『妖精に注意』の告知も!毬矢さんは、アーサー・ウェイリー訳『源氏物語』を日本語に訳し戻した仕事で知られますが、深見けん二門下のお母様を...
15/11/2025

角川「俳句」11月号に、毬矢まりえさんの新作7句が
掲載されています。巻頭には、10月に刊行したばかりの
句集『妖精に注意』の告知も!

毬矢さんは、アーサー・ウェイリー訳『源氏物語』を
日本語に訳し戻した仕事で知られますが、
深見けん二門下のお母様を通して俳句と出会い、
俳句の著作としては評論が先行(『ひとつぶの宇宙』)、
『妖精に注意』は待望の初句集となります。

  いづれのおほんときにか鶯の初音
  春泥に一角獣の蹄あと
  古池にゆきどころなき花筏
  鋭角のザムザの視野に五月来る
  天窓にまなじりを裂くはたた神
  ドビュッシー水の戯れ山湖夏
  秋茜地上に針の影浅し
  赤啄木鳥は一声残し森昏るる
  山姥がほどいてゐるよ枯蔓を
  シベリアのしづく滴る白鳥来 (自選10句より)

翻訳や古典研究で培った広い視野で、
日常の季語に世界の物語を重ねていく――
そんな毬矢まりえさんならではの俳句世界を
ぜひお楽しみください。

帯文・序句=中原道夫
栞=神野紗希「ほがらかな虚実」
  阪西敦子「聞こえ続ける人」
  堀切克洋「半透明な日本語で美を紡ぐ」

朔出版HP:https://saku-pub.com/books/yousei.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4911090332

30/10/2025
📗宇多喜代子さんの新刊『俳句とともに わが半生の記』が刊行となりました!俳人・宇多喜代子さんが、俳句とともに歩んできた90年の生涯を語り下ろす初の自伝です。聞き手は俳人・神野紗希さん。2年間にわたり、大阪・池田市のご自宅で重ねてきたインタビ...
30/10/2025

📗宇多喜代子さんの新刊
『俳句とともに わが半生の記』が刊行となりました!

俳人・宇多喜代子さんが、俳句とともに歩んできた
90年の生涯を語り下ろす初の自伝です。

聞き手は俳人・神野紗希さん。
2年間にわたり、大阪・池田市のご自宅で重ねてきた
インタビューがようやく一冊にまとまりました。
構想から3年、思い入れの深い一書です。

9歳の時に体験した戦争の記憶、家族への思い。
俳句との出会い、桂信子はじめ、永田耕衣・高屋窓秋・
高柳重信・中上健次・飯田龍太といった尊敬する人々との交流。
そして、あまり語られることのなかったご自身の
句作の在り方、これからの俳句に思うこと――
貴重な言葉の数々が詰まっています。

10代の終わりから俳句に親しみ、ひたむきに歩み続けてきた宇多さんは、この10月に卒寿を迎えられました。文化功労者として輝かしい経歴を重ねられても、振り返って思うのはこんなこと。

 「俳句をやって一番楽しかったのは初学の頃で、
  吟行に行って、おいしいものを食べて、
  誰の句が好きとかいいとか、下手な者同士が話し
  合って。今思うとあの時代が一番楽しかったですね」

いかにも宇多さんらしい、素直であたたかな言葉です。

巻末には神野紗希さんによる小論「宇多喜代子という俳句史」のほか、フォトアルバムも収録。俳句と歩いてきた宇多さんの姿が輝いています。

本書が一人でも多くの方に届きますように。
ぜひお手にとってご覧ください!!

【朔出版HP】https://saku-pub.com/books/haikutotomoni.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4911090316

🎉10月3日、朔出版はおかげさまで創立9周年を迎えました。日頃よりのご支援に心より感謝申し上げます。そしてこの日、奇しくも「9」つながりとなる、俳人・西村和子さんの最新句集『素秋』が出来上がりました!前作『わが桜』から5年、俳句とともに60...
04/10/2025

🎉10月3日、朔出版はおかげさまで
創立9周年を迎えました。
日頃よりのご支援に心より感謝申し上げます。

そしてこの日、奇しくも「9」つながりとなる、
俳人・西村和子さんの最新句集『素秋』が出来上がり
ました!前作『わが桜』から5年、俳句とともに60年を
歩んできた西村さんによる第9句集です。

「人生の春に出会った俳句だが、
 今や人生の秋も深まったことを実感している。
 その思いを句集名に籠めた。」(あとがきより)

本書には令和元年から6年までの369句を収録。
いくつかご紹介します。

  風音に目覚めひとりの大旦
  みちのくの星は大粒春隣
  舞妓あはれ春宵一刻生き急ぎ
  詠む選む書写するも句や我が夏行
  子へものを書けば遺書めく夜の秋
  そののちの秋速かりし長かりし
  秋深し思ひ至りし師の言葉
  去る人に俳句は無力年つまる
  答無き問を生きよと星凍てぬ
  愚かなる人類に年改まる
  はつふゆと息吹くやうに独り言
  夢に逢ふ時は壮年明易し

白を基調としたシンプルな装丁は、
西村さんたっての希望。
そぎ落とされた美しさが際立ちます。
人生の秋を深く見つめ、「素」の心で詠む369句、
ぜひお手に取ってお読みください!
https://www.amazon.co.jp/dp/4911090359

2022年の刊行以来、多くの方に愛読され、現在3刷となっている句集『大花野』。この秋、著者・小山正見さん出演の YouTube「大花野チャンネル」 が始まりました!https://youtu.be/N-TQRvGaMSY?si=cTukkq...
07/09/2025

2022年の刊行以来、多くの方に愛読され、
現在3刷となっている句集『大花野』。
この秋、著者・小山正見さん出演の
YouTube「大花野チャンネル」 が始まりました!

https://youtu.be/N-TQRvGaMSY?si=cTukkqa1nxRyYaUx

第1回のテーマは「『大花野』はなぜ出版されたか」。
小山さんが初めて明かす本音に、
コーディネーターの土井さんも思わず驚く場面が。

今後は月1回のペースで、『大花野』全36句を
一句ずつ読み解いていきます。ぜひご覧ください!

俳人小山正見の「句集大花野」をより深く知っていただくためのチャンネルです。

句集『豊かなる人生』の著者・竹村翠苑さんご逝去の報が届きました。翠苑さんは、大正11年生まれ。小澤實主宰「澤」の創刊同人で、長野・大町の地で長年農に生き、大地に根ざした俳句を詠まれてきました。 茄子の苗植ゑたり丁度雨となる 踏み潰す土竜一匹...
30/08/2025

句集『豊かなる人生』の著者・竹村翠苑さん
ご逝去の報が届きました。

翠苑さんは、大正11年生まれ。
小澤實主宰「澤」の創刊同人で、
長野・大町の地で長年農に生き、
大地に根ざした俳句を詠まれてきました。

 茄子の苗植ゑたり丁度雨となる
 踏み潰す土竜一匹秋暑し
 押し鎌に新藁匂ひたてるなり
 プルーン捥ぐこの豊かなる人生よ

同じく農に携わってきた私の母は、
俳句のことは分からないながら、
「翠苑さんの句はよくわかる」と、
親しみをもって句集を愛読していました。

句集のあとがきには、こう書かれています。

「俳句は私に、二回目の人生をもたらしてくれました。
 命そのものだと思っております」

他界されても、翠苑さんの言葉も、思いも、
変わることのない永遠。

享年103歳。まさに「豊かなる人生」を全うされたことに
深い敬意を表しつつ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

なつはづきさんの第二句集『人魚のころ』が刊行となり、発売早々、Amazonの句集部門でも上位に。早くも話題を呼んでいます。第一句集『ぴったりの箱』から5年。現代俳句新人賞や攝津幸彦記念賞などを受賞し、いま俳壇で注目される著者が、日常のなかに...
19/07/2025

なつはづきさんの第二句集『人魚のころ』が刊行となり、
発売早々、Amazonの句集部門でも上位に。
早くも話題を呼んでいます。

第一句集『ぴったりの箱』から5年。
現代俳句新人賞や攝津幸彦記念賞などを受賞し、
いま俳壇で注目される著者が、
日常のなかにふと立ち上がる気配や感情を
丁寧に掬い取った280句を収録。
なつさん特有の身体感覚はそのままに、
表現は一層しなやかに、自在に。

『人魚のころ』より何句かご紹介します。

  切手貼るさっき小鳥がいた場所に
  寒晴やピノキオは木に戻りたい
  シングルマザー銃のようなる葱提げて
  絶叫のような吸い殻幸彦忌
  ドッジボールずどんとバレンタインの日
  かぶと虫かさりと父の戻る夜
  鉄屑になるまで鉄でいる穀雨
  髪洗う人魚の頃を思い出す
  心から遠い指先あすは雪
  八十八夜少し透けたくなる体

高野ムツオさんによる帯文には、
Eテレ「NHK俳句」の句会で全員の特選となった
〈蛇いちご母をまっすぐ見られぬ日〉の一句も。

 「蛇苺」はその妖しげな名と鮮烈な赤の印象から、
  禁断の異界を想像させる季語として使われること
  が多い。しかし掲句の蛇苺は、心の奥底を反映して
  くれる無垢できれいな深紅の実だ。季語「蛇苺」が
  生まれ変わった瞬間である。なつはづきの自在な
  発想力のたまもの。(高野ムツオ)

「難解さと平易さをうまくつないでいるところ」に
なつはづきの魅力があると語るのは、筑紫磐井さん。
本書に栞文「じつは、はなつづき」をご寄稿いただきました。

装丁は奥村靫正&星野絢香(TSTJ)、
装画はYoko Yoshiokaさん。
人魚がそっと潜む、美しく遊び心のある装丁も魅力です。

「上手い俳句よりも届く俳句が作りたい」というなつさんの
思いが込められた一冊を、ぜひお手にとってみてください。

句集『人魚のころ』
【朔出版】https://saku-pub.com/books/ningyo.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/gp/product/4911090324

住所

弥生町49-12/501
Itabashi-ku, Tokyo
173-0021

営業時間

月曜日 09:00 - 18:00
火曜日 09:00 - 17:00
水曜日 09:00 - 18:00
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