JTB 時刻表 【Official】

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●株式会社JTBパブリッシング
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【今日はカレンダーの日】 こんにちは! JTB時刻表編集部です。2025年も残すところあと1か月を切りました。みなさん、来年のカレンダーのご準備はお済みですか?👀 毎年好評いただいているJTB時刻表編集部製作の2つのカレンダーが今年も発売中...
03/12/2025

【今日はカレンダーの日】
こんにちは! JTB時刻表編集部です。
2025年も残すところあと1か月を切りました。
みなさん、来年のカレンダーのご準備はお済みですか?👀

毎年好評いただいているJTB時刻表編集部製作の2つのカレンダーが今年も発売中!
編集部が厳選した鉄道写真とともに、2026年も素敵な毎日をお過ごしください🚃

🚃JTBのカレンダー 懐かしの列車2026
各地で活躍していた国鉄型と私鉄車両の中から、JTB時刻表編集部が選んだ走行シーンをカレンダーに。四季折々の沿線の風景を背に走る懐かしい列車の魅力をお届けします。

🚃JTBのカレンダー 美しき日本の鉄路を行く 絶景鉄道2026
JTB時刻表編集部が厳選した、思わず鉄道旅行に出掛けたくなってしまう美しい鉄道風景を集めたカレンダー。絶景のなかを走る鉄道風景を迫力ある写真でご堪能ください。

また、JTB時刻表12月号の付録でも実際の硬券紙を使用した硬券カレンダーが付いています。
12月号でしか手に入らないモノですので、こちらもよろしくお願いいたします!

全国の書店・AmazonなどEC書店にて大好評発売中!
クリスマスのプレゼントにもご活用ください!

懐かしの列車カレンダー 2026
https://books.jtbpublishing.co.jp/book/60001-202509808693-000/
美しき日本の鉄路を行く 絶景鉄道 2026
https://books.jtbpublishing.co.jp/book/60001-202509808971-000/
JTB時刻表12月号(硬券カレンダー付録)
https://books.jtbpublishing.co.jp/book/60001-110020251219-000/

#鉄道カレンダー #懐かしの列車 #絶景鉄道 #鉄道ファン必見

第19回【旅先からの便り】こんにちは、JTB時刻表編集部です。日本の鉄道乗りつぶしを目指し、着々と旅を続けている木村嘉男氏。今回は、島原鉄道を訪問。3大「海のそばの駅」のひとつ・大三東(おおみさき)駅にも降りたって、のんびりぶらり旅。どうぞ...
27/11/2025

第19回【旅先からの便り】
こんにちは、JTB時刻表編集部です。
日本の鉄道乗りつぶしを目指し、着々と旅を続けている木村嘉男氏。
今回は、島原鉄道を訪問。3大「海のそばの駅」のひとつ・大三東(おおみさき)駅にも降りたって、のんびりぶらり旅。
どうぞお楽しみください。

●山陽新幹線「さくら」
 島原鉄道以外にも乗りたい線区がいくつかあったので、この連載の第11回にも使用した、JR九州「ハロー!自由時間ネットパス(北部九州版)」を利用。入口の小倉までは東海道・山陽新幹線「ひかり」・「さくら」を新大阪で乗り継ぎ。この部分は大人の休日・ジパング倶楽部を利用したので、「のぞみ」は利用できない。その代わりに来年3月で廃止となる往復割引が適用できるうえにジパングの割引が効くのでかなりの割安感がある。前回はハローキティ500系などを乗り継いだ日程だったが、今回は「さくら」で一気に。ところがこの「さくら」、10日前に「みどりの窓口」に行ったが、新大阪発10時20分の551号は前後の「さくら」も含めて満席。8両編成でしかも普通車指定席は実質4.5両。さらに指定席は4列席なので席数は限られている。利用しやすい時間帯であるとはいえ11月中旬の平日に何本も続けて満席とは。今後「さくら」を利用する場合は早めの指定席確保が必要なことを痛感した。仕方なく自由席での移動となったが、新大阪駅発車20分前に並んだときにはまだ列も数人ほどで事なきを得た。

●島原鉄道のアウトライン
 翌日、西九州新幹線「かもめ」で島原鉄道の玄関口・諫早へ。乗車する列車は諫早発10時48分の島原港行。単行(1両編成)の列車はすべての座席が埋まるほどで日中時間帯のローカル線としてはなかなかの乗車率。気動車独特の唸りを上げながら諫早駅を出発した。
 島原鉄道は1911(明治44)年6月、本諫早―愛野村(現愛野)間の開通に始まる。1928(昭和3)年、当時の口之津鉄道・南有馬(のちの原城)―加津佐間開通により諫早―加津佐間がつながる。1943(昭和18)年7月、島原鉄道と口之津鉄道が合併し、島原鉄道・諫早―加津佐間となった。1990年代になって雲仙岳の火山活動が活発になり、中でも1991(平成3)年6月には普賢岳火砕流による大惨事が起きた。島原鉄道も雲仙岳の火山活動によって不通区間の発生と復旧が繰り返されてきた。1997(平成9)年4月、雲仙岳の活動が落ち着いたことと、島原外港(現島原港)―深江間の高架化完成により、いちおうの完全復旧、トロッコ列車の運転も行われた。しかし島原以南の区間の赤字が大きくなり、2008(平成20)年4月、島原外港―加津佐間が廃止されてしまった。
現在は、諫早―島原港間43.2km。島原半島の北側~東側を回り込むように走っていて、全線単線。列車は平日ダイヤで諫早―島原港間に19往復(一部途中駅始発・終着列車あり)のほか、諫早―本諫早のひと駅間に区間列車が下り14本・上り13本が設定されている。2019(令和元)年10月には島原外港→島原港、南島原→島原船津、など9駅の駅名が同時に改称され、大規模な駅名改称として話題となった。また1872(明治5)年の我が国初の鉄道開業に際して、新橋―横浜間を走った1号機関車(150形)が同区間で使用された後、第2の職場として島原鉄道に移って晩年の活躍をしたことはファンの間ではよく知られた話である(1号機関車は重要文化財、鉄道記念物となり、現在は大宮の鉄道博物館で展示されている)。

●大三東駅訪問
 諫早からちょうど1時間。列車は大三東(おおみさき)駅に到着する。大三東はJR信越本線の青海川(おうみがわ)や鶴見線の海芝浦(うみしばうら)駅などと並んで、海のすぐそばの駅として有名である。ホームに降りるとまさに波打ち際にホームがある感じ。青海川駅のようにホームから海面まで高さがあるのに較べて、大三東駅はホームのすぐ横が海面となっており、日本海と有明海の波の高さの違いがわかる。大三東駅は今や観光名所ともなっているが、駅には列車以外(クルマやバイク)で訪れている人の方がはるかに多く、何か複雑な思いがする。列車到着前から多くの人がカメラを向けていた。海側のホームには幸せ祈願スポットとして「幸せの黄色いハンカチ」が何段にも重なって飾ってあり、それぞれ願い事が記入されている。このハンカチは駅待合室にある500円硬貨専用のガチャから購入でき、サインペンと記入用の机も待合室内に備えられていた。しばらく駅での撮影を楽しんだ後、下車からちょうど1時間後にやってきた下り列車に乗って島原を目指した。

●島原鉄道全線完乗
 島原でふたたび下車。およそ2時間の時間があるので島原城や武家屋敷の観光に向かう。島原城は1625年、松倉重政によって築城・完成となった城で、1637年には島原の乱の舞台の一つにもなった。現在の天守閣は1964(昭和39)年の再建で、最上階に上る(階段のみなので覚悟が必要)と市内、有明海、眉山(まゆやま)などが一望でき、吹き抜ける風を感じながらのんびりできる心地よいスポットであった。
 島原から島原港まで乗車してこれで島原鉄道全線完乗。途中島原船津には車庫があり、黄色い気動車が多数止まっていた。島原港から先、加津佐まで線路が延びていたが、2008年に廃止。本当は廃線跡探訪にも行ってみたかったが、時間もクルマもないし、次の予定地である熊本に向けてフェリーのりばに向かったのであった。

さて、次はどこの路線を訪れるのでしょう。
木村氏の冒険は続きます。

#ありがとう100周年 #乗り鉄 #乗りつぶし #島原鉄道
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23/11/2025

【異常時総合想定訓練とは⁉】
こんにちは! JTB時刻表編集部の筋鉄です。

防災訓練というと、どんなことを思い出しますか?
学校や職場、集合住宅などで、行われるのに参加した経験のある方も多いでしょう。
電車やバスといった交通機関でも、防災の日などに訓練が実施されはしますが、日々刻々と運行されているなかでは、大がかりなこともできません。
このほど、東京メトロで「異常時総合想定訓練」が実施されました。同社には総合研修訓練センターがあり、営業線に準じた設備で訓練を行えるようになっています。
今回は、「地震発生に伴う脱線により軌道・電気設備が損傷」を想定した訓練で、駅社員・乗務員によるお客様の避難誘導、消防隊と連携した負傷者の応急救護・搬送、技術区員による軌道・電気設備の点検・復旧、という内容でした。
新木場車両基地に隣接する訓練センターでは、訓練線の駅間で緊急停止した列車から、車掌など乗務員や駅社員の誘導で、線路伝いに近くの駅まで歩いて避難をしたり、負傷者に対しては応急救護ののちに駆け付けた消防隊とともに搬送したり、が行われました(軌道・電気設備関連はモニターにより中継)。訓練用の車両は、北綾瀬支線で使われていた3両編成の05系で、実際に動かせるものとなっています(今回の訓練は停止した状態で実施)。乗客役で参加したため、写真はありませんが、以下のページなどで様子をご覧ください。

https://response.jp/article/2025/11/19/403650.html

https://www.mintetsu.or.jp/knowledge/faq/13.html

#東京メトロ

【駅弁について、語りたい…!】こんにちは。JTB時刻表編集部です。12月号より「あなたが作るページ“たいむたいむてぇぶる”」に新コーナー「Buono!駅弁」がスタートしました!みなさまの思い出に残る駅弁の投稿をお待ちしています。★「Buon...
22/11/2025

【駅弁について、語りたい…!】
こんにちは。JTB時刻表編集部です。
12月号より「あなたが作るページ“たいむたいむてぇぶる”」に新コーナー「Buono!駅弁」がスタートしました!
みなさまの思い出に残る駅弁の投稿をお待ちしています。
★「Buono!駅弁」:旅先で食べておいしかった駅弁の思い出話を、お求めになった駅名・駅弁名とともにお書きください。現在販売中の駅弁に限ります。
※FacebookやXでご応募される方は画像も添付してください。

第1回目にご紹介する駅弁は「しんごろう入り南会津おふくろ弁当」です。
(詳しくは本誌をご覧ください)

駅弁DATA
品   名:しんごろう入り南会津おふくろ弁当
値   段:1,500円
販 売 駅:会津鉄道会津田島駅構内・駅の店やまびこ
製造業者:弁当のかど家
     福島県南会津郡南会津町田島字寺前甲2923 TEL:0241-62-2468

「あなたが作るページ“たいむたいむてぇぶる”」原稿大募集!
【応募要項】
★「読者・イラストコーナー」:旅や鉄道、時刻表の話題など、自由なテーマでタイトルをつけてお書きください。イラストはハガキサイズに黒インクで、ユニークなものをどうぞ。
★「グッたいむ」:時刻表本文ページの欄外に掲載します。一通につき一作品。題材は自由で、文字数はペンネームを含めて50~80字程度。採用作品の中から一作品を選び、「今月のグッド!グッたいむ」として欄外に掲載します。※作品は未発表のものとし、二重投稿は不可といたします。なお、掲載に当たっては文意を損なわぬよう配慮し、編集部で修正した上で掲載する場合があります。お送りいただいた投稿は、本誌以外の弊社の媒体に掲載する場合があります。
住所・氏名(ペンネーム可)をお書きの上、ご応募ください。「読者・イラストコーナー」「Buono!駅弁」採用の方には掲載誌を進呈いたします。なお、採用させていただいた作品の著作権は、弊社に帰属します。
【あて先】
〒135-8165 東京都江東区豊洲5-6-36 豊洲プライムスクエア11階
(株)JTBパブリッシング ライフスタイルメディア編集部宛
JTB時刻表【Official】Facebookページのメッセンジャー
https://www.facebook.com/jtbjikokuhyou )、X公式アカウント()からも、どしどしご応募ください。お待ちしております!

#たいむたいむてぇぶる #駅弁

【2025年12月号の「編集部員かく語りき」】こんにちは! JTB時刻表編集部です。12月号の「編集部員かく語りき」は、編集部員Oが40年ほど前に撮影した写真と共に、当時の情景に思いを馳せたコメントを掲載しています。「二十歳の頃はギターを抱...
22/11/2025

【2025年12月号の「編集部員かく語りき」】
こんにちは! JTB時刻表編集部です。

12月号の「編集部員かく語りき」は、編集部員Oが40年ほど前に撮影した写真と共に、当時の情景に思いを馳せたコメントを掲載しています。
「二十歳の頃はギターを抱えて旅に出て、誰もいない無人駅で下手なギターを掻き鳴らしたこともありました。そういう旅を人生の後半にもう一度したい・・・。缶ビールと時刻表とギター。そんな3点セットを揃えて旅に出ようと、還暦を迎えて企んでいます。」
詳細は11月20日発売になりました本誌をご覧ください。
https://books.jtbpublishing.co.jp/book/60001-110020251219-000/
https://www.amazon.co.jp/dp/B0FX5R74ZS/

#たいむたいむてぇぶる

【これは“読む”時刻表ではない、“見破る”時刻表だ】こんにちは! JTB時刻表編集部です。先日のニコニコ生放送「時刻表で飲む!」でも少し紹介させていただきました。交通公社の時刻表を題材にした『懐かしい時刻表で間違い探し! 1978年10月号...
21/11/2025

【これは“読む”時刻表ではない、“見破る”時刻表だ】
こんにちは! JTB時刻表編集部です。
先日のニコニコ生放送「時刻表で飲む!」でも少し紹介させていただきました。
交通公社の時刻表を題材にした『懐かしい時刻表で間違い探し! 1978年10月号』が2025年12月19日に発売となります!(JTB時刻表2026年1月号発売日と同日)

歴史的大改正である1978年10月号「ごお・さん・とお」を題材に、時刻表ファンの心をくすぐる“間違い探し”の本が登場します。時刻表の誌面特性――数字の密集、細かな情報、構成――を最大限に活かした、今までにないテーマの間違い探しです。特急運転系統図・索引地図・時刻・きっぷ・営業案内など、誌面構成も本誌と同様の順序で再現し、まるで本物の時刻表をめくるような感覚で間違い探しを楽しめます。単なる間違い探しにとどまらず、“鉄道ネタ”を盛り込んだ仕掛けが満載。回答ページでは鉄道ファンの視点で掘り下げた“ならでは”の間違い解説も充実の内容となっています。

仕様 A4・96ページ
定価 1650円(税込)

Amazonにて予約受付中!
https://www.amazon.co.jp/dp/4533169570

※画像(新幹線自由席)は本誌には登場しませんが、まずは目のトレーニングを…。

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#ありがとう100周年 #間違い探し

【JTB時刻表12月号、本日発売!】こんにちは! JTB時刻表編集部です。11月20日(木)は、JTB時刻表12月号の発売日です。◆主な内容◆・年末年始の臨時列車時刻初掲載・特別付録として2026年版の卓上カレンダーが付いています。(乗車券...
20/11/2025

【JTB時刻表12月号、本日発売!】
こんにちは! JTB時刻表編集部です。
11月20日(木)は、JTB時刻表12月号の発売日です。
◆主な内容◆
・年末年始の臨時列車時刻初掲載
・特別付録として2026年版の卓上カレンダーが付いています。
(乗車券印刷で100年の歴史を有する「山口証券印刷」が制作、実際の硬券と同じ紙を使用しています)

全国の書店、ネット書店でお求めください。
https://books.jtbpublishing.co.jp/book/60001-110020251219-000/
https://www.amazon.co.jp/dp/B0FX5R74ZS/

『JTB小さな時刻表 2025・26冬号』も同時発売です。
https://books.jtbpublishing.co.jp/book/60001-110020251269-000/

#ありがとう100周年 #硬券 #カレンダー #2026年 #山口証券印刷
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【JTB時刻表100年へ ~時刻表クロニクル~ 】こんにちは。JTB時刻表編集部です。「JTB時刻表」はもうすぐ通巻1200号!先月10月の投稿に引き続き、今回は11月の過去の改正内容をまとめてご紹介します。どうぞお楽しみください。~~~~...
19/11/2025

【JTB時刻表100年へ ~時刻表クロニクル~ 】
こんにちは。JTB時刻表編集部です。
「JTB時刻表」はもうすぐ通巻1200号!
先月10月の投稿に引き続き、今回は11月の過去の改正内容をまとめてご紹介します。
どうぞお楽しみください。
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第69回 おもな11月改正の足跡
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 前回に続いて11月に行われた代表的なダイヤ改正について、その概要と、その改正から今にまでつづく改正の残したもの・成果を検証してみたい。

●1965(昭和40)年11月1日改正
 昭和40年11月1日、東海道新幹線のダイヤ改正が実施され、増発・スピードアップが実施された。前年昭和39年10月1日、東京―新大阪間に開業した東海道新幹線の所要時間は、速達形の「ひかり」で4時間、各駅停車の「こだま」で5時間であった。築堤、盛土などの路盤が安定したことを受けてのスピードアップで、「ひかり」は3時間10分、「こだま」は4時間となった。オールドファンなら誰でもすり込まれている「東京―新大阪3時間10分」という時代が1985(昭和60)年3月まで続いた。また列車本数も昭和39年10月の開業時で「ひかり」14往復、「こだま」12往復が、前月昭和40年10月のダイヤ改正で「ひかり」20往復、「こだま」15往復に。さらに続いて行われたこの11月改正で「ひかり」26往復、「こだま」20往復となった(いずれも区間運転を除く)。
 そしてこの11月1日から新幹線と在来線の特急、急行、準急列車とを乗り継ぐ場合の「乗り継ぎ割引」の制度ができた。新幹線停車駅または大阪駅で新幹線と在来線を乗り継ぐ場合の在来線の料金が半額になる制度で、それまで1本の列車で行けたところが、新幹線の開通などにより乗り継ぎが発生することになり、トータルの特急料金等の値上がりを緩和するためにできた制度であった。しかしこの制度はJR各社、各新幹線停車駅での条件が次第に縮小されていき、2024(令和6)年3月に廃止されてしまった。
 前月の10月1日に全国で大きなダイヤ改正が実施され、鹿児島本線・熊本まで、東北本線・盛岡まで、などの電化が完成し、特急「つばめ」の増発や初の関西発着のブルートレイン「あかつき」(新大阪―西鹿児島(現鹿児島中央)・長崎)の新設、電車特急「やまびこ」(上野―盛岡)や常磐線経由の東北第2のブルートレイン「ゆうづる」(上野―青森)の新設など各地で特急増発や輸送改善が進行した。11月はこの改正を受けて、新幹線のスピードアップを中心とし、各線区の新しいダイヤをより定着させ、さらに制度面でのバックアップも充実させたものであった。

●1982(昭和57)年11月15日改正
 この年の6月に先行開業していた東北新幹線(大宮―盛岡)の本格開業、工事が遅れていた上越新幹線(大宮―新潟)の全線開業、そしてこの両新幹線から、新たに電化された田沢湖線をはじめ、盛岡からの東北本線、長岡からの信越本線、新潟からの羽越本線などへの接続列車体系が確立された。東北新幹線には「やまびこ」「あおば」が大増発され、また上越新幹線には速達形の「あさひ」と各駅停車の「とき」が運転を開始した。また「たざわ」(盛岡―秋田・青森)、「はつかり」(盛岡―青森)、「北越」(新潟―金沢)、「いなほ」(新潟―秋田・青森)などの各特急列車が新設・増発され各地への所要時間の大幅短縮が実現した。
 また九州地区や房総各線、湖西・北陸線などでは大半の優等列車が特急・エル特急化され、新幹線の及ばない線区でも特急列車中心の高速列車体系が整備された。ただ新幹線と並行する東北本線や上信越線では「つばさ」(上野―秋田)、「やまばと」(上野―山形)、「まつしま」(上野―仙台)、「佐渡」(上野―新潟)などの昼間の特急・急行列車も一部残され、新幹線が大宮暫定開業であることでの乗り換え負担の軽減も考慮されたダイヤとなった。
 一方夜行列車の削減は前回、前々回の改正にひきつづいて行われ、特に名古屋・関西~九州間の夜行特急では「金星」が廃止、「明星」2往復も廃止、また東北方面でも「ゆうづる」2往復が廃止となった。
 新幹線の開業とそれに接続する各線の高速列車体系の充実、主要各線区の優等列車の全特急列車化の推進等、今のダイヤにも受け継がれている列車体系の基礎が確立・深化したダイヤ改正であった。

●1986(昭和61)年11月1日改正
 国鉄最後の全国ダイヤ改正ということで歴史に名を残している。東海道・山陽新幹線のスピードアップ、福知山線電化完成と新しい特急「北近畿」(新大阪・大阪―福知山・城崎(現城崎温泉))の運転開始などが直接の内容だったが、このほか各線で特急増発・接続改善などが行われ、「国鉄としての最後の完成されたダイヤ」が施行された。また見た目にはわからないが、この改正では車両の所属や走行距離、車掌など乗務員行路の見直し・調整を行い、翌年4月に予定されている分割民営化に、運行面での不都合が生じないようにするための施策が講じられた。改正ダイヤの東海道・山陽新幹線では、東京―新大阪間で「ひかり」の所要時間は2時間56分(最終の1往復のみ2時間52分)、東京―博多間は5時間57分となったほか、2階建て新幹線・100系車両も編成が増え、先行していた1編成に加わるとともに編成内容の若干の変更も実施された。
 この改正では全国で新青森など12駅が開業、富内(とみうち)線(鵡川―日高町)、胆振(いぶり)線(倶知安―伊達紋別)、播但(ばんたん)線(姫路―飾磨港)が廃止、角館(かくのだて)線(角館―松葉)と阿仁合(あにあい)線(鷹ノ巣―比立内)がそれぞれ秋田内陸縦貫鉄道・南、北線に転換した。

 年末年始を翌月に控えた11月にダイヤ改正を行うのも珍しい例であるが、昭和40年では前月10月の改正に加えての新幹線のスピードアップ、昭和57年では東北・上越新幹線の開通と増発、昭和61年では東海道・山陽新幹線の新型車両導入とスピードアップなどが主たる要因となって行われ、それらのタイミングに合わせて実施された改正であった。そして特に昭和61年は、何より半年後に迫った国鉄分割・民営化に対してのダイヤ上の基盤作りという側面もあり、11月というこの時期に実施されたのであった。

※次回は今年最後の掲載ということで、2025年の鉄道界を振り返るとともに、2026年3月に予定されているダイヤ改正と運賃・制度改正についてご紹介する予定です。
(著者:木村嘉男)

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#ありがとう100周年 #通巻1200号

【航空ダイヤ3商品 12月号発売します】こんにちは! JTB時刻表編集部です。11月20日(木)、2025年12月号が発売となります。 ※一部EC書店限定国内線は10月26日~1月5日、国際線は12月1日~3月28日の最新ウィンターダイヤを...
18/11/2025

【航空ダイヤ3商品 12月号発売します】
こんにちは! JTB時刻表編集部です。

11月20日(木)、2025年12月号が発売となります。 ※一部EC書店限定
国内線は10月26日~1月5日、国際線は12月1日~3月28日の最新ウィンターダイヤを掲載しています。年末年始の帰省、冬休み・春休みの旅行、出張などにご活用ください。

国内航空路線のダイヤに特化した『JTB時刻表 国内航空ダイヤ』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0G1YB9HMG
国際航空路線のダイヤに特化した『JTB時刻表 国際航空ダイヤ』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0G1YB8VHQ
それら2点の内容をまとめた完全版『JTB時刻表 国内・国際航空ダイヤ』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0G1YB6C3T

#航空ダイヤ

【オリジナルな卓上カレンダー】こんにちは。JTB時刻表編集部です。11月20日発売の『JTB時刻表2025年12月号』には、特別付録として2026年版の卓上カレンダーが付いています。このカレンダーは、実際の硬券と同じ紙を使用しており、乗車券...
13/11/2025

【オリジナルな卓上カレンダー】
こんにちは。JTB時刻表編集部です。

11月20日発売の『JTB時刻表2025年12月号』には、特別付録として2026年版の卓上カレンダーが付いています。
このカレンダーは、実際の硬券と同じ紙を使用しており、
乗車券印刷で100年の歴史を有する「山口証券印刷」が制作したものです。
A型硬券サイズを12か月分並べ、卓上に置きやすい形に工夫。各月には時刻表でおなじみのマークを散りばめ、懐かしいデザインも取り入れています。
裏面は、和風月名を駅に見立てた入場券風のデザインで、細部までこだわった仕上がりです。
JTB時刻表12月号でしか手に入らない、特別な付録です。
ぜひ全国の書店やインターネットでお求めください。
https://books.jtbpublishing.co.jp/book/60001-110020251219-000/
https://www.amazon.co.jp/dp/B0FX5R74ZS/

壁掛けのカレンダーは↓コチラ
https://www.facebook.com/jtbjikokuhyou/posts/pfbid0Ui9PeJdjuLyJ8XGiqzZAwSRAreHtaRyXr5rvVCRDi3TM6MdhRsNHzHe3id5qXfTWl

#ありがとう100周年 #硬券 #カレンダー #2026年

【「JTB旅行文化講演会」・12月6日(土)は鉄道デー!!】こんにちは! JTB時刻表編集部です。もはや暑さも遠く去り、冷え込みを感じるようになったこの頃。インフルエンザも流行しているようですので、うがい・手洗い、栄養補給をしっかりとして防...
07/11/2025

【「JTB旅行文化講演会」・12月6日(土)は鉄道デー!!】
こんにちは! JTB時刻表編集部です。
もはや暑さも遠く去り、冷え込みを感じるようになったこの頃。インフルエンザも流行しているようですので、うがい・手洗い、栄養補給をしっかりとして防ぎたいですね。

さて、タイトルにある「JTB旅行文化講演会」、ご存じの方もいらっしゃるでしょうか。
1983年、JTB創立70周年を記念して始まったもので、各界を代表する著名人を講師に、旅にまつわる話題や専門性のある話を講演いただいています。
今年度行われる第423回は、JTB時刻表創刊100周年と通巻1200号を記念して、デザイナーの水戸岡鋭治さんを講師に迎え、12月6日(土)開催されます。
水戸岡さんには、通巻1000号目となる2009年5月号もイラストを描き下ろしてくださいましたが、今回の1200号では水戸岡さんの考える「未来の鉄道」を表現していただきました。講演会ではそのお披露目も行われます。
お披露目といえば、先日SNS上で、『JTB時刻表』の新ロゴについてアンケートを実施しましたが、多くの皆様に回答いただきまして誠にありがとうございます。どちらのロゴになったのか⁉ これも当日明らかになります。
そして第二部として、『JTB時刻表』歴代の編集長が集まり、時刻表について語るトークイベントを行います。

参加はいずれも無料ですが、Peatixのイベントページからお申込みが必要です。なお、オンライン参加用チケットはすでに売切れとなっています。
会場での参加のみ受け付けておりますが、こちらも定員(400名)に達すると締切になります。

■第423回 JTB旅行文化講演会(無料/予約制)
■開催日時:2025年12月6日(土) 14:00~15:20(第一部・水戸岡鋭治氏講演「デザインは公共のために」)/15:40~17:00(第二部・時刻表歴代編集長トークイベント)
■会場:ゲートシティホール(大崎ゲートシティ内)/オンライン ※オンライン参加用チケットは完売
https://jtbjikokuhyo1200.peatix.com/

↓プレスリリース
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#水戸岡鋭治 #ありがとう100周年

 1983年から続く「JTB旅行文化講演会」。2025年度は、「JTB時刻表」が創刊から100年&通巻1200号を迎えることを記念して、「鉄道」をテーマにお送りします。 会場参加用... powered by Peatix : More than a ticket.

【JTB時刻表100年へ ~時刻表クロニクル~ 】こんにちは。JTB時刻表編集部です。「JTB時刻表」はもうすぐ通巻1200号!今回は10月の投稿にちなんで、過去の10月改正の内容をまとめてご紹介。どうぞお楽しみください。~~~~~~~~~...
29/10/2025

【JTB時刻表100年へ ~時刻表クロニクル~ 】
こんにちは。JTB時刻表編集部です。
「JTB時刻表」はもうすぐ通巻1200号!
今回は10月の投稿にちなんで、過去の10月改正の内容をまとめてご紹介。
どうぞお楽しみください。

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第68回 おもな10月改正の足跡
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現在は3月がダイヤ改正月となることが多いが、かつては10月にダイヤ改正が行われることが多かった。10月もまもなく終わろうとしている今、10月に行われた代表的なダイヤ改正について、概要とその改正から今にまでつづく改正の残したもの・成果を検証してみたい。

●1968(昭和43)年10月1日改正
いわゆる「よん・さん・とお」改正。東北本線の全線複線電化が完成し、上野―青森間の特急「はつかり」で大幅な時間短縮(10時間24分→8時間30分)が実現したほか、「ひばり」(上野・東京―仙台)、「やまばと」(上野―山形)、「やまびこ」(東京―盛岡)などの特急列車も増発やスピードアップが行われ、まさに「東北の夜明け」とも謳われた改正となった。このほか山陽・九州方面にも「明星」(新大阪―熊本)、「彗星」(新大阪―宮崎)、「金星」(名古屋―博多)などの寝台特急が新設された。車両でいえば、前年新大阪―博多間の寝台特急「月光」などでデビューした581系寝台座席兼用特急電車の改良型、583系が多くの昼行・夜行特急に投入され、「よん・さん・とお、は583系のためのダイヤ改正」などとも言われた。また愛称名の整理も行われ、複数運転される列車のうち、第1〇〇、第2〇〇、となっていた列車名はすべて〇〇1号、〇〇2号、に統一された。この改正ではそれまで100km未満の運転距離で一部地域にわずかに残っていた準急列車が廃止または急行へ格上げsaれ、国鉄線路上から準急(準急行)という列車種別が廃止された。1966(昭和41)年2月の制度改正でほとんどの準急が急行に格上げされていたが、昭和41年以前は全国に数多く走っていて、「東海」(東京―名古屋・大垣)、「しろがね」「こがね」(名古屋―高山―金沢―米原―名古屋)、「うわじま」(高松―宇和島)、「たるまえ」(函館―札幌)などの長距離準急も走っていた。当時は急行料金がキロ数によって分けられていた(300キロまで2等200円、1等440円、301キロ以上2等300円、1等660円)のに対して、準急料金は距離に関係なく2等100円、1等220円の均一料金となっていて最も庶民的な料金の列車群であった。
さらに北海道新幹線・新青森―新函館北斗間が開業した2016(平成28)年3月のダイヤ改正では、最後に残っていた定期急行「はまなす」(青森―札幌)が廃止され、今度はJR線上から定期急行列車がなくなってしまった。ただ臨時列車などでは急行列車が設定される機会が残っているため、制度としての急行料金は廃止にはなっていない。

●1978(昭和53)年10月2日改正
昭和53年10月改正(ごお・さん・とお)は、紀勢本線・和歌山―新宮間電化が大きな話題。しかしそれ以上に全国的な改正点となったのは、列車愛称名の号数が下り奇数・上り偶数になったこと。新幹線のような形となり、そのため本数の多い列車では上り最終の列車の号数が大きくなり、富山発大阪行最終の特急「雷鳥」は32号を数えた。またこのため前年にヒットした狩人の「あずさ2号」は歌詞のとおりの新宿発の列車ではなく上り列車になってしまい、8時ちょうどの「あずさ2号」は春まだ浅い信濃路へ向かう列車ではなくなってしまった、という逸話は有名である。このほかごく一部の列車(季節特急「そよかぜ」(上野―中軽井沢)など)を除いて昼行の特急にはすべて自由席が設けられるようになり、従来のエル特急だけではなく、「白鳥」(大阪―青森)、「はつかり」(上野―青森)、「おおぞら」(函館―釧路・旭川)などの長距離特急にも自由席が連結されるようになった。これは特急をより気軽に利用してもらうようにという施策であった。今は全車指定席となる列車が増え、新幹線「のぞみ」も自由席の両数が減っており、当時とは逆の方向に進んでいる。またごお・さん・とお改正全体では昼行特急は増発となったが、夜行寝台特急は衰退の道を歩み始め、「安芸」(新大阪―下関)の廃止を筆頭に関西―山陽・九州間の寝台特急の一部が整理された。これは当時、毎年のように国鉄運賃・料金の値上げが行われており、一方でビジネスホテルの充実や飛行機をはじめ他の交通手段に利用客が転移していることなどが原因で、いわゆる「国鉄離れ」が進んでいったのであった。

●1980(昭和55)年10月1日改正
国鉄初の減量改正となったダイヤ改正で、新幹線「こだま」や寝台特急の一部、昼行・夜行の急行列車などの多くが廃止となった。明るい話題としては、北海道では千歳・室蘭本線電化(室蘭―札幌間)と千歳空港(現南千歳)駅開業。東海道・山陽新幹線では東京―博多間のスピードアップ、静岡・浜松などに停車する「ひかり」の拡大。九州ではエル特急「有明」「にちりん」「かもめ・みどり」の大増発、などが行われた。特に北海道では今までの連絡船から函館発着中心のダイヤから、札幌中心のダイヤに移行された改正で、翌年の石勝線開通もさらにそれを促進した。なお、この10月号の表紙は札幌駅の風景であるが、ホームにはCAが制服姿で登場するなど、モデルを起用しての演出でもあった。
この改正で今にも残る大きな制度改正は、指定券の発売開始が7日前から1ヵ月前に変わったこと。それまでは1ヵ月前発売は旅行センターや一部旅行エージェントだけで、駅では7日前からの発売が基本であった。コンピューターの性能アップもあったが、出発の7日前まで乗る列車が決まらないとなると、宿泊手配などの関係もあり、旅程が立てにくかったこともあったようだ。また特急列車の増発で急行列車が大幅に削減されてしまった九州内では、救済策のひとつとして九州内相互間に割安な自由席特急料金が制定された。現在は乗る列車や区間、会社によって細かく特急料金が分かれているが、これはその先駆けともいえる制度であった。

※次回は11月の掲載ということで、11月に行われた大改正、昭和57年11月15日改正と昭和61年11月1日改正を振り返り、おもなトピックスをご紹介します。
(著者:木村嘉男)

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