
25/07/2025
「辛抱すればいつか花開く」という日本的な考え方に関心を持った監督が、相撲界(角界)で耐え忍ぶ若者の姿を追った。柔道部のエースだった大串拓也は、高校卒業後に大島部屋に入門。父親には「帰ってくる場所はないので覚悟してやれ」と送り出されていた。兄弟子たちとの共同生活、抗えない上下関係、同期入門のライバルたちとの体格差など、想像を超えた現実が彼に襲いかかる。「逃げ出したい」と思いながらも、父の言葉を思い返して辛抱し続けた。力士となり、初土俵から二場所目で6勝1敗の成績を残し、序二段まで昇進するもその後は伸び悩む。厳しい稽古が延々続き、次第にモチベーションを保てなくなった拓也は、姉や旧友に本音を晒す。彼の行く道に光は見えるのか。伝統社会に生きる若者の心情を描く。
『辛抱(ノーカット完全版)』
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