
01/08/2025
【新刊案内】
第30回(2019年)朝日作曲賞を受賞した山口龍彦による、初の単独出版作品です。
テキストには詩人・三角みづ紀の「音楽室」を用いており、まるで学生時代のアルバムの1ページを切り取ったかのような、具象的でありながら、若い心の繊細な揺れや存在の気配を丁寧に描いた詩が選ばれています。
本作は、2022年12月に行われた5団体によるジョイントコンサートのために書き下ろされました。COVID-19の影響で社会活動が大きく制限されていた時期に、少しでも明るい気持ちになれるようにという作曲者の思いが、作品全体に込められています。音楽室のピアノがぽろぽろと鳴り響くように、歌声が静かに自己の存在を告げ、生命の脈動を奏でる。そんな詩の世界が、シンプルで美しい和声の中にやさしく息づいています。
「わたしはここにいる」と繰り返し伝えるこの作品は、世代を超えて、聴く人・歌う人の心にそっと寄り添うことでしょう。
●無伴奏混声合唱曲
「音楽室」
作曲者 山口 龍彦
作詞者 三角 みづ紀
出版社 Pana Musica
パナムジカコード GZYMTTA
税込価格 660円
声部 SATB
伴奏 無伴奏
時間 約3分15秒
https://www.panamusica.co.jp/ja/product/3001750/
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【初演データ】
委嘱:Chorale Semplice、Interim Choir、水曜合唱団 空、超機動合唱戦隊バスターガイザー、合唱団 標
初演:2022年12月25日 清瀬けやきホール
《はるまちコンサート ~シェアするくらいがちょうどいい~》
指揮:中原 勇希
合唱:Chorale Semplice、Interim Choir、水曜合唱団 空、超機動合唱戦隊バスターガイザー、合唱団 標
初演団体の演奏をYouTubeでお聴きいただけます。
https://youtu.be/unaZ3fM7K1Y