04/06/2026
THE PINE / Days Slipping By (VINYL)
USカリフォルニア州ベーカーズフィールドを拠点に活動していたエモバンド「THE PINE」の2004年に ALONE RECORDS からリリースされた3rdアルバムが、同郷のレコードショップ兼レーベル GOING UNDERGROUND RECORDS により2026年リマスター再発されました。1998年に結成された THE PINE は、THE HATED や EVERGREEN といった初期エモの叙情性と、DINOSAUR JR. や HÜSKER DÜ に通じるノイジーなオルタナティブロックを独自に融合した、2000年代初頭アンダーグラウンドエモを代表する重要バンドのひとつです。当時、エモバンドが急速に商業化していく中、彼らは徹底したDIY精神を貫き、シーンの中心から距離を置きながら独自の存在感を放っていました。前作”Lead Blocks For Feet”が激情と衝動に満ちた作品だったのに対し、本作”Days Slipping By”ではその感情を内側へと沈め、静寂や喪失感、過ぎ去っていく時間への諦念を描いています。幾重にも重なるギター、抑制されたリズム、繊細なメロディーが織り成す音像は、CURRENT や TWELVE HOUR TURN を思わせる内省性と、HÜSKER DÜ 譲りのノイズ感覚が絶妙なバランスで共存しています。後のエモリバイバル世代にも通じる普遍性を持ちながら、当時は少量流通だったこともあり長らく廃盤状態が続き、“知る人ぞ知る名盤”として語り継がれてきました。2026年の再結成ライブと今回の再発によって再び脚光を浴びることとなった本作は、エモが巨大なジャンルへと変貌する直前の、最も純粋で美しかったDIYエモの精神を今に伝える歴史的重要作です。CAP’N JAZZ、初期 THE PROMISE RING、TEXAS IS THE REASON、BROKEN HEARTS ARE BLUE、THE HATED、CURRENT、PLUNGER、INDIAN SUMMER といった90年代エモの名作群はもちろん、NUMERO GROUP 周辺から再評価されているオブスキュアエモ作品群が好きな方には間違いなくおすすめできる一枚です。
・stiffslackエクスクルーシブ
日本語帯/ライナーノート付仕様
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