14/12/2025
『統合失調症を生き抜いた人生』 堀 澄清 著 2019年3月1日発行
“この時の気分というのは周りがよく見えるようになったということがあります.それまでは自分にとって都合のいいように周りを見ていたように思います.それがフランクにというか,自分の先入観をあまり入れないで自分の状況が見られるようになってきました.そうなったから症状がよくなったのか,症状がよくなったからそうなったのかは,自分ではわかりません.”
自分の症状の転機になったことは1998年のサッカー日本代表のW杯のアジア予選に夢中になり,テレビ中継を熱心に見て,サッカーに興味がわき,サッカーの本を図書館で借りて,読めなかった本が読めるようになったことでした.そこから,行動の幅が広がりました.
それまで,自分の世界に沈殿していたところから,他のことに目を向けられるようになりました.
やどかり情報館に勤続して約17年.その前に派遣会社に登録して4年以上仕事をしてきました.病を持ちながら,継続して20年以上,仕事をしてきたことになります.動機としてはお金が必要だから始めたことでしたが,長い目でみれば,定期的に家をでて,仕事にいくということは生活のリズムを作れますし,家にこもらないということでも,病の回復に大いに助けになったのではないかと今は考えています.
今回の画像は埼玉県立近代美術館の常設展示の中で撮影可能だった1枚です.動物の絵特集という事で展示されていた中の1枚です.動物の絵は日本では他国と比べて多いとテレビで見ました.それだけ,題材としても絵画としても愛されているのでしょう.そんなことを端的に表している絵だと思います.
次回も堀さんのブックレットから紹介する予定です.(花)
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