25/03/2024
本州から友人が札幌に遊び来たときに、日中どこに案内していいかわからない…そんな経験をお持ちの方は多いと思います。私も以前は「小樽に行けばいいんじゃない?」と提案していました。そして、その度にモヤモヤを感じていました。札幌には他にはない独自の歴史と文化があるのに、それを体験できるツアーがあまりに少ないのです。
「札幌には歴史がない」こうした言葉も何度となく聞いてきました。縄文人、アイヌ民族、開拓時代…多種多様な文化が混ざり合い、世界史的にも例がないほど短期間で大都市になり、独自の文化を育んできたのにも関わらず、歴史と文化に対するリスペクトが不足していると感じてきました。
どうやったら、札幌の歴史と文化の価値を伝え、持続可能な地域づくりに繋げられるか?その答えが、一昨年から開始した札幌ビアツーリズムでした。
これまでの参加者の満足度は10点満点で平均9.87点。驚異的な数字だと思います。しかし、数字以上に手ごたえを感じていました。面白いと思っているかどうかはアンケートを取るまでもなく、表情を見ればよくわかります。
象徴的な出来事がありました。国会議員であり友人の 荒井 優 さんが、友人の 高橋 廣行 さんを連れて、昨年9月にツアーに参加してくれました。ゆたかさんは歴史好きですが、高橋さんはそれほど歴史には興味がなかったと思います。ところが、テイスティングゲームやお座敷遊びといった体験ゲームを誰よりも楽しんでくれていました。このツアーは参加者が2~3チームに分かれて、様々な体験ゲームの特典を競い合うといった構成ですが、高橋さんのチームが優勝したときに飛び上がって喜び、「歴史って面白いね!!」と言ってくれたのです。正直、涙が出るほどうれしかった、このツアーを作ってよかったと心から思いました。
そして、このツアーができるまでには多くの方の支えがありました。一番最初に申し込んでくれて、いつも相談に乗ってくれた Maltheads ~モルトヘッズ の 坂巻 紀久雄 さん、サポートガイドだけでなく監修まで手伝ってくれた北大ビールサークル「Be Are kids」 のメンバー。特に 宮地 帝輔 さんら幹部のメンバーのサポートがなければここまでのクオリティには達していませんでした。サッポロビールの 林 佑介 さんや、サッポロビール博物館の栗原館長はじめ、サッポロビール関係者の方々には様々な便宜を図っていただきました。札幌建築鑑賞会代表の杉浦正人さんにはまち歩き愛好家の大先輩としてご助言いただきました。経営者として尊敬する北海道宝島旅行社の 鈴木 宏一郎 さんにも、様々なご助言をいただきました。
「札幌の歴史と文化の価値を伝える」という強い覚悟のもと、こうした方々の支えなくしてはこのツアーはできなかったと思います。私どものビアツーリズムは、ビールが好きな人も、歴史が好きな人も、男性も、女性も、お年寄りも、こどもも、みんな楽しめるツアーです。
このツアーを「SAPPORO BEER TOURISM」と名付け、4月27日より毎週土曜日に創成イーストエリアで開催します。ここは「国産ビール発祥の地」とされ、国内最古のビールブランド「サッポロビール」が誕生した場所でもあります。
4月27日は「初回限定スペシャル」として、私と坂巻紀久雄さんのダブルガイドで行います(コメント欄にリンク貼ってます)。
札幌の方はもちろん、道内地方在住の方、道外の方もぜひご参加ください。わずか1キロ程度歩くだけで、日本のビールの歴史がわかるこの札幌が、いかにすごい街であるかが分かると思います。「札幌に歴史がない」とはもう言わせません。
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