30/07/2025
【選・きょうの一本】
「水曜シリーズドラマ 結婚前夜」(1998年)
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009040340_00000
~橋爪功特集~
橋爪功さんは1941年大阪生まれ。1961年、文学座附属演劇研究所の1期生に応募し合格。同期には岸田森、草野大悟、寺田農、樹木希林、小川眞由美、北村総一朗がいました。1974年、舞台『スカパンの悪だくみ』で大阪弁でスカパンを演じ、一躍演劇界のスターとなります。1975年、芥川比呂志、仲谷昇、岸田今日子、有川博らとともに、演劇集団 円の創立に参加しました。テレビドラマでは、主役から脇役、コミカルからシリアスまで幅広く演じ分けています。橋爪さんの存在感が光るドラマを集めてみました。
東京下町で父親と共に風鈴やグラスを作っているガラス職人の奈緒(夏川結衣)は、幼なじみの雅人(ユースケ・サンタマリア)に再会します。婚約者の藤野千香子(粟田麗)にふられたばかりだった雅人は奈緒とつきあい始め、婚約しますが、雅人は千香子とヨリを戻してしまい、奈緒との婚約は破談になってしまいます。雅人の父親でミステリー作家の楯夫(橋爪功)は、傷心の奈緒を慰めようと奔走するのですが、奈緒は今度はそんな楯夫を好きになってしまいます。ところがまた雅人が奈緒の元に戻ってきて…。中年推理作家とその息子との間で揺れ動く女性を夏川結衣が好演しました。脚本家・野沢尚が第17回向田邦子賞を受賞した恋愛コメディーで、京野ことみ、余貴美子、井川比佐志、范文雀ら脇役陣も充実しています。
作:野沢尚/出演:夏川結衣、橋爪功、ユースケ・サンタマリア/結婚適齢期の女性に向けた人生の応援歌。自分が作り上げた理想の女を結婚式場に送り出す中年男。そんな推理