
03/03/2023
幻冬舎GoldOnlineブログ転載第7回。
今回のテーマは「成年後見人の報酬」。
成年後見制度は本人と家族のための“救済制度”だが、家族が後見人になれるのは20%以下。
制度発足から24年目の現在、弁護士、司法書士などの職業後見人が大半を占めるようになった。
士業を使うのだから、当然「報酬」が発生する。
報酬は家庭裁判所が審判し、被後見人の口座から支払われる。
重要な情報である「報酬額」はすぐわかるようには発表されていない。
調べたところ、月額換算2万円から6万円だった。
不動産を売る、遺産分割協議に参加する、裁判で勝訴するなどの場合、数十万円の特別報酬も出る。
後見は本人が亡くなるまで継続するから、長期間になることも少なくない。
では成年後見に係る生涯報酬はいくらくらいになるのか。
試算したのがこのブログである。
ちょっと驚く結果となった。
生涯コスト1,000万円超──これは「成年後見人制度」の費用のことであるが、決して大袈裟な数字ではない。「成年後見人なんて利用する予定はない」という人もいるかもしれないが、いま健康な人でも、いつ何があるかは....