有志舎

有志舎 歴史・人文・社会科学書の出版をしています。

最新号の『図書新聞』3697号「2025年上半期 読書アンケート」で崎山政毅さん(グローバル資本主義分析・ラテンアメリカ思想史)が、河西英通さん著『「六全協」の世界』を挙げてくださいました。ありがとうございます。「六全協について深く掘り下げ...
21/07/2025

最新号の『図書新聞』3697号「2025年上半期 読書アンケート」で崎山政毅さん(グローバル資本主義分析・ラテンアメリカ思想史)が、
河西英通さん著『「六全協」の世界』を挙げてくださいました。
ありがとうございます。
「六全協について深く掘り下げる著作が殆どなかったが、その欠落を埋める一歩」と。

『図書新聞』3697号(最新号)の書評に、栗原悠さん著『島崎藤村と創作の論理』が掲載されました。画像は一部だけなので、詳しくは本誌をご購入下さい。
21/07/2025

『図書新聞』3697号(最新号)の書評に、
栗原悠さん著『島崎藤村と創作の論理』が掲載されました。
画像は一部だけなので、詳しくは本誌をご購入下さい。

沖縄も含めて日本中で参政党の特票が伸びたという事は、著者の古波藏さんが『ポスト島ぐるみの沖縄戦後史』を出版されたときに言っていた「この嫌な感じであるマイホーム主義」が変体して全国的にもう拡大したのではないか、などと考えました。もしかしたら、...
20/07/2025

沖縄も含めて日本中で参政党の特票が伸びたという事は、著者の古波藏さんが『ポスト島ぐるみの沖縄戦後史』を出版されたときに言っていた「この嫌な感じであるマイホーム主義」が変体して全国的にもう拡大したのではないか、などと考えました。
もしかしたら、マイホーム主義→日本人ファーストに変容してきた?
古波藏さんのコメントをききたいなあと。

古波藏契著『ポスト島ぐるみの沖縄戦後史』刊行記念トークイベント~沖縄研究と学術出版の今を語る~日時:2023年8月26日(土)16時~ 場所:高円寺「本の長屋」【出演】古波藏契(沖縄歴史倶楽部・著者)永滝稔(有志舎....

来週7月28日配本の佐原徹哉著『極右インターナショナリズムの時代:世界右傾化の正体』を高円寺「本の長屋」の有志舎棚にて先行販売開始!日本でも極右・排外主義が猛威を振るい始めましたが、これは世界的現象。すぐに読みたいという方は高円寺「本の長屋...
20/07/2025

来週7月28日配本の佐原徹哉著『極右インターナショナリズムの時代:世界右傾化の正体』を高円寺「本の長屋」の有志舎棚にて先行販売開始!
日本でも極右・排外主義が猛威を振るい始めましたが、これは世界的現象。
すぐに読みたいという方は高円寺「本の長屋」へ!

【本の長屋】
※営業日・時間などは以下でご確認を。
https://www.honnonagaya.com/

極右の候補者が、相変わらず「英霊」を消費する「愛国パフォーマンス」をやっているので、しつこいですが、またもやこれを投稿しておきます。「私が見た戦前の中国・台湾⑳ 特攻隊だけはいかん!」です。「特攻隊だけはいかん!」は、その「英霊」となった人...
16/07/2025

極右の候補者が、相変わらず「英霊」を消費する「愛国パフォーマンス」をやっているので、しつこいですが、またもやこれを投稿しておきます。
「私が見た戦前の中国・台湾⑳ 特攻隊だけはいかん!」です。
「特攻隊だけはいかん!」は、その「英霊」となった人の言葉です。

最近、特攻についての議論が少し出ているようなので、 有志舎のPR誌『CROSS ROADS』20号に掲載した「連載 私が見た戦前の中国・台湾⑳」を転載します。 この連載は、父・永滝勇(2022年死去)が生前に書いていた手記を基に.....

いま話題になっている現代思潮新社の廃業のことば。「「出版社としての死滅」を成就、石井(恭二)との約束を果たすことができ、万感の思いを感じております」。素晴らしい幕引きの辞ですね。この言葉を勝手に解釈させてもらえるなら、出版はただのビジネスで...
15/07/2025

いま話題になっている現代思潮新社の廃業のことば。
「「出版社としての死滅」を成就、石井(恭二)との約束を果たすことができ、万感の思いを感じております」。
素晴らしい幕引きの辞ですね。

この言葉を勝手に解釈させてもらえるなら、出版はただのビジネスではなく、志の業(こころざしのぎょう・ごう)であり、どんな出版社も一つの運動体なので、その最後は外部との関係(資金の有無とか本が売れる・売れないとか)ではなく、また、「まだやれる」と続けるだけでは意味がないので、自らの意思にだけしたがって幕引きをするということかな、と。

有志舎もその終わりはこうありたいもの。

1961年、石井恭二が創業した株式会社現代思潮社は、2000年、石井恭二の引退を期に社名を現代思潮新社と改め再出発をし、引き続き皆様にご愛顧いただいてまいりました。しかしながら、今般、諸般の事情により、2025年9月.....

「日本人であるという癒し」を前提とした世界線からは「明治維新という巨大な変革は何だったのか」という答えは出てきません。奈良勝司さん(広島大学)著『明治維新をとらえ直す』で書かれているように、非「国民」の視点から見てはじめて明治維新の意味はわ...
14/07/2025

「日本人であるという癒し」を前提とした世界線からは「明治維新という巨大な変革は何だったのか」という答えは出てきません。
奈良勝司さん(広島大学)著『明治維新をとらえ直す』で書かれているように、非「国民」の視点から見てはじめて明治維新の意味はわかるというもの。

講座派マルクス主義・世界システム論・国民国家批判論を通過したいま、新たな非「国民」的視座からの明治維新論へ! いまや「国民のための癒し」装置と化してしまった明治維新論を解体し、歴史学だ… - 引用:版元ド.....

参政党など極右・排外主義が猛威を振るい始めた日本ですが、これは世界的現象。宗教右翼も含む、極右のネットワーク化を分析した佐原徹哉さん(明治大学)著『極右インターナショナリズムの時代』は7月28日配本です。右傾化のメカニズムを知って、これを変...
14/07/2025

参政党など極右・排外主義が猛威を振るい始めた日本ですが、これは世界的現象。
宗教右翼も含む、極右のネットワーク化を分析した佐原徹哉さん(明治大学)著『極右インターナショナリズムの時代』は7月28日配本です。
右傾化のメカニズムを知って、これを変えていくべく連帯しましょう。

なぜこの時代に「右傾化」が世界中で進行しているのか。欧米で広がる極右政党の台頭と反イスラムの風潮、中東を中心としたムスリム諸国での宗教右派の台頭、西側リベラル政治勢力の後退にもかかわら… - 引用:版元ド...

先日、「高円寺 本の街商店街」の「みんなの学び舎」部メンバーで、歴史ボードゲーム「ワイマール:民主主義の戦い」を実験プレイしました。プレイブックにある通りになぞって1イニングだけやってみただけなので(全部で6イニングある)、完全にルールをマ...
14/07/2025

先日、「高円寺 本の街商店街」の「みんなの学び舎」部メンバーで、
歴史ボードゲーム「ワイマール:民主主義の戦い」
を実験プレイしました。
プレイブックにある通りになぞって1イニングだけやってみただけなので(全部で6イニングある)、完全にルールをマスターできたわけではないですが、何となく全体の流れについては理解できましたので、次は本格的にプレイしたい。

たかがゲームと侮るなかれ、史実を元にした極めて複雑な政治ゲームでかなり頭を使うゲームでした。それに、史実を知っていないと、なぜこのカードの効果がこう発動されるのかが分からず面白みも半減するので、ゲームを楽しむには自然と歴史を学ばないといけなくなるようになっていました。

このように、ゲームと本は親和性が高いので、読書会と並行してやってみるなどを考えていこうと思っています。
そうすることで、ゲームを通して歴史に興味を持ってもらえるようになるのではないかと思うので。

とりあえずの参考書としては、原田昌博著『ナチズム前夜:ワイマル共和国と政治的暴力』(集英社新書)かな、と個人的には思っています。

(追記)
歴史シュミレーションゲームの場合、勝ち敗けにこだわる人はあまり向いていないと思います。こういったゲームの神髄は「歴史を追体験する」ことなので、それが面白いと思う人じゃないとダメでしょうね。
幸い、この「学び舎」部メンバーはそう思ってくれたようで楽しくプレイできました。

13/07/2025

治安維持法が悪法の極みだなんていうことは社会常識だとおもっていたけど、何と参政党のように肯定的に叫ぶところが出てきました。

治安維持法の歴史経験からすると、類似の法が制定されると必ず拡大適用されて、現状の社会を批評したり改革しようと真面目に主張する本のトークイベントにも警察が乗り込んできて解散させられ、登壇者も書店も出版社も罪に問われるようになるでしょうね。
思想・言論の自由のために出版界はこれを許してはならない。

12/07/2025

今年は戦後80年ということなので、歴史書編集者として太平洋戦争期についての入門的な通史としては、以下の2冊をオススメしたいです。
通史の中でも特徴ある本なので、いずれも事実だけを羅列した無味乾燥なものではありません。

一つは、源川真希著『日本近代の歴史6 総力戦のなかの日本政治』です。この本は政治史を中心にしつつ、日中戦争開始~総力戦体制~敗戦と占領~戦後政治の出発まで書かれている本ですが、政治史といっても「〇〇内閣がどーしたこーした」みたいな単なる政局史に終始するのではなく、この時期の政治構造と政治家・軍人・官僚・知識人などの思想的・政策的関係がきちんと書かれています。そして、何よりも戦時と戦後の連続と断絶について詳しく書かれているのが最大の特徴。とくに「連続」の問題は現在にまで関係してくるのでとりわけ重要です。

もう一つは、吉田裕・森茂暁著『戦争の日本史23 アジア・太平洋戦争』。この本はまさしくガチのアジア・太平洋戦争の「戦争通史」本です。なので、日本軍の作戦指導の在り方や、またそもそも日本軍とはいかなる軍隊だったのか、さらに日本軍はアジア諸国を解放したのか、それとも侵略・占領したのかについて考える時にも参考になります。決定版と言ってよいだろうと思います。

ともに出版社は吉川弘文館です。ただし、私の古巣だから評価しているわけではありません。念のため。
正直、この2冊さえ読んでいれば、この時期の通史はそれで十分だと思います。そのあとは、ここから各人が興味をもった個別テーマの本に向かえばよいだけかと。

10/07/2025

歴史書出版の編集者としては、もし自民党・参政党とかの歴史改ざん主義者が言っている事が「どうも怪しいけど、本当かどうか自分ではわからない」ってなった場合には、現代史入門としてまずは中公文庫「世界の歴史」シリーズの26巻『世界大戦と現代文化の開幕』と28巻『第二次世界大戦から米ソ対立へ』の2冊を読むことをお勧めします。

前者は、第一次世界大戦からロシア革命・ナチズムの台頭・ニューディール政策・第二次世界大戦へという流れを政治外交史だけでなく大衆文化も含めてきちんと書いており、後者は第二次世界大戦から冷戦へ、そしてアジア・アフリカ諸国の独立、核の時代とベトナム戦争へと70年代まで、きちんとした歴史知識を得ることができます。

通史本は無味乾燥だと思われるかもしれませんが(たしかに同じシリーズでも退屈で読むのをやめた巻もある)、この2冊は何よりも叙述が躍動的でどんどん読み進められます。私は特に『世界大戦と現代文化の開幕』が好きです。

大学(史学科)に入学した時、のちに私の指導教員となった沼田哲先生が、「史学科に入ったら、まずは自分のやりたい時代の通史本を読め」と言っていて、本当にそれが役立ったので、今でもまずは通史だと思っています。

住所

Nakano-ku, Tokyo

電話番号

+81359297350

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