有志舎

有志舎 歴史・人文・社会科学書の出版をしています。

15/12/2025

有志舎の年末・年始休業は以下の通りです。
12月27日(土)~1月4日(日)
新年は1月5日(月)より営業開始となります。
よろしくお願い致します。

12/12/2025

今年は結構、読書会や本に関するトークイベントを頑張りました。
なかでも歴史書の読書会をやるとき、私は出来るだけその本の著者の方にも参加いただきたいと思っています。まあ、自社の本の場合は著者にお願いしやすいのですが、他社の本で面識のない著者の場合はなかなかそうもいきませんが。

また、今までの読書会を見ていると、著者(研究者)にとっても、その本をきちんと読んできた一般読者(自分が教えている学生ではない人)のナマの声を聴けるという機会はそうはないし、「この概念が専門的で難しくて分からない」「ここをもう少し説明してほしい」「ここはこういう理解で合っていますか」といった要望・質問もでて「一般読者に向けてどう書くか」の勉強にもなるようです。読書会に参加された著者の何人かがそう言っていました。

編集者である私も、「あ、そこはもっと説明を書き込んでもらわないといけなかったか」と反省することもあります。
色々と勉強になるので、また来年も出版活動と並行して歴史書の読書会も継続していきたいと思います。
著者の皆さんにもご協力いただけると有難いです。

(付記)
これまでやっている学術書の読書会って、カルチャーセンターの座学講義とはちがって、独特の「参加者の積極性」が発揮される場になりえているようで面白い。
殆どの人がきちんと勉強したいという意欲があるので、質問の名を借りた「自分語り」「自慢話」などがまず無いというも良いのです。

日中間の対立が心配になっているこの頃です。しかし、まずは中国についてその近現代史から知ることが第一なのでは?有志舎の関連本3点です。 中村元哉著『中国、香港、台湾におけるリベラリズムの系譜』https://www.hanmoto.com/b...
11/12/2025

日中間の対立が心配になっているこの頃です。
しかし、まずは中国についてその近現代史から知ることが第一なのでは?
有志舎の関連本3点です。
 中村元哉著『中国、香港、台湾におけるリベラリズムの系譜』
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908672224
 奥村哲著『文化大革命への道』
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908672453
 黒川みどり・山田智著『評伝 竹内好』
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908672361

私は、特に今こそ竹内好の思想を学び直すことで、謙虚に中国について考え、それによって差別や隷従を人びとに強い続けている日本社会の問題に対していかないといけないのではないかと思う次第です。

『土と石の記憶―済州島四・三事件と人びとの日常生活史』著者の髙村竜平さんの論説「「外国人問題」は、ほんとうに外国人の問題なのか」(『秋田魁新報』)です。日常生活の中に設定された恣意的なフレームが暴力を生み出していくというのは『土と石の記憶』...
09/12/2025

『土と石の記憶―済州島四・三事件と人びとの日常生活史』著者の髙村竜平さんの論説「「外国人問題」は、ほんとうに外国人の問題なのか」(『秋田魁新報』)です。

日常生活の中に設定された恣意的なフレームが暴力を生み出していくというのは『土と石の記憶』でも書かれています。
(『秋田魁新報』12月5日↓)
https://www.sakigake.jp/news/article/20251205AK0004/

新刊の髙村竜平さん著『土と石の記憶―済州島四・三事件と人びとの日常生活史』。アマゾンではまだ予約受付中になっていますが、リアル書店ではすでに発売しております。たとえば、くまざわ書店八王子店さんとか。
09/12/2025

新刊の髙村竜平さん著『土と石の記憶―済州島四・三事件と人びとの日常生活史』。
アマゾンではまだ予約受付中になっていますが、
リアル書店ではすでに発売しております。
たとえば、くまざわ書店八王子店さんとか。

イラン・パペ著『イスラエル・パレスチナ紛争をゼロから理解する』(河出新書)を監訳者の早尾貴紀さんからご恵贈いただきました。巻末には用語解説もあって、パレスチナ/イスラエル問題を知りたいという時、まず最初に読む入門書として最適かと。
04/12/2025

イラン・パペ著『イスラエル・パレスチナ紛争をゼロから理解する』(河出新書)を監訳者の早尾貴紀さんからご恵贈いただきました。
巻末には用語解説もあって、パレスチナ/イスラエル問題を知りたいという時、まず最初に読む入門書として最適かと。

最近、法政大学出版局から『朝鮮現代史論』を刊行された林哲さんの講演会です。12月13日(土)に文化センター・アリランで開催とのこと。
04/12/2025

最近、法政大学出版局から『朝鮮現代史論』を刊行された林哲さんの講演会です。
12月13日(土)に文化センター・アリランで開催とのこと。

『信濃毎日新聞』11月29日号に、栗原悠さん著『島崎藤村と創作の論理』の紹介が載りました。
04/12/2025

『信濃毎日新聞』11月29日号に、栗原悠さん著『島崎藤村と創作の論理』の紹介が載りました。

03/12/2025

前に書いた新撰組についてのオススメ本のついでに、幕末・明治初年についてのオススメ本を。

まず、徳川慶喜については、何といっても
家近良樹『徳川慶喜』(吉川弘文館)
でしょう。この複雑怪奇な人物について知ろうと思ったら、まずはこの本から。
https://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b147010.html

また、戊辰戦争についてはこれ。政治史・軍事史をともにおさえられます。
保谷徹著『戊辰戦争』(吉川弘文館)
https://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b33983.html

また、明治六年の政変や江藤新平の評価については、いまだに毛利敏彦さんの学説に基づいて語る人もいますが、
正直、専門研究の分野では毛利説は受け入れられていないことが多いと思うので、以下の本を読まれることをオススメします。

明治六年の政変については、
大島明子著『外征と公議:国際環境のなかの明治六年の政変』(有志舎)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908672712
この本の特徴は、明治六年政変を国内の政争としてしか見てこなかったこれまでの見方を一気に海外へ押し開いて、複雑な国際関係のなかでこの政変が発生したことを明らかにしたこと。

また、江藤新平については、
大庭裕介著『江藤新平:尊王攘夷でめざした近代国家の樹立』(戎光祥出版)
https://www.ebisukosyo.co.jp/item/513/
江藤は「開明・先進的な近代化論者だ」という誤ったイメージが今も流布していますが、大庭本が論じているように、彼はあくまでも国学と神道に基づく国家をつくるため、「尊王に立脚した「君主独裁」を政体の基礎に据え、攘夷のための「万国並立」を期して西洋の政治制度を取り入れていった」という点が重要。

02/12/2025

twitterで、新撰組について徳川慶喜家の子孫の方が批判した事で炎上しているようですが、
https://x.com/yamagishimadam/status/1995589486693286183

私は、まずはその史実と歴史的評価をきちんと知る事からだと思うので、以下の本から読むことをオススメ。

宮地正人著『歴史のなかの新選組』(岩波現代文庫)
https://www.iwanami.co.jp/book/b325107.html
同著『土方歳三と榎本武揚』(「日本史リブレット」山川出版社)
https://onlineshop.yamakawa.co.jp/product/54868
さらに、新撰組を生んだ幕末社会についても理解していないときちんとした評価はできないと思うので、

須田努著『幕末社会』(岩波新書)
https://www.iwanami.co.jp/book/b597624.html

も必読かと。

なお、私個人は「慶喜の子孫がそれ言うか~」と呆れましたが。

「文フリという場所は、お客さんに予算のある中でどの本を買ってもらうか、の競争の場であることも遅ればせながら気づいた」「けれど文章を書く限り、私はやはりあそこにいる人達と、本質的に同根だと思っている。常に一緒である必要はない。基本バラバラでい...
29/11/2025

「文フリという場所は、お客さんに予算のある中でどの本を買ってもらうか、の競争の場であることも遅ればせながら気づいた」「けれど文章を書く限り、私はやはりあそこにいる人達と、本質的に同根だと思っている。常に一緒である必要はない。基本バラバラでいい。でも、どこか根っこのところでは緩やかに繋がっていたい」。

ある作家・演出家の方が書いたこの文章を読んで、有志舎が参加している学術書の学会販売のことを考えました(もちろん、別物でしょうが)。
基本的に学会販売では、商業出版社のブースと研究会・個人のブースが分かれています。だから、双方が目の前で売り上げを競い合うということはありません。
では、商業出版社同士はどうか。普通はお互いにバチバチしていると思うでしょう。たしかに「あそこのブースはお客さんがたくさん来ているな」とか思う事はあります。
でも、全体的には「みんなで協力して売っていこう」という共同性が自然と醸し出されている不思議で気持ちよい空間だと思っています。
だから、荷物とかも協力し合って運んだり、硬貨のお釣り銭が無くなったら他のブースの人に「すいません。1000円札を100円玉にくずしてくれます?」とか頼めますし、「あと30分で休憩にはいるみたいだよ」とかの情報を伝えあったり、初対面の隣のブースの人に「ちょっと食事に行ってくるので、(ブースに並べている本を)見ておいてください」とか、普通にお願いできます。
それに、これは吉川弘文館時代に先輩から教わったこと。「他のブースで著者が本を見ているときには、編集者としてその人に用があっても決して声を掛けてはいけない。君がその人と話し始める事で、その出版社の販売機会を奪ってしまうかもしれないからね」。
「自社の本だけが売れればよいのではない」。これは共同販売の場での暗黙のルールとして重要だと思っています。

私が吉川弘文館時代から、編集部員でありながら研究発表を聴きに行くより、販売ブースで本を売る方が好きだったのは、こういう雰囲気があるからです。
それに、有志舎として最初に学会販売に行って、不安でたまらなかった時、校倉書房の山田晃弘さんはわざわざ有志舎ブースに来てくれて、「困った事ない?わからなかったら何でも訊いて」と言ってくれました。なんてあたたかい場所なんだ!と感動しました。
その雰囲気は今も学会販売にはあります。
「みんなで売る」
誰がそうしようと言ったわけでもないのに、自然とそうなっている。
だから、私は学会販売が大好きです。
高円寺で行う書籍販売などでも、こういう雰囲気が作れたらよいなあ、と思っています。

出店者が「自分が〈文学〉だと信じるもの」を自らの手で販売します。 文フリのコンセプト文を読んだ時、シンプルにすごくいい、と感じた。「人が文学だと認めるもの」じゃなく、「自分が文学だと信じるもの」。 その....

髙村竜平さん(秋田大学)著『土と石の記憶―済州島四・三事件と人びとの日常生活史』が配本。今週中にはリアル書店さんには並び始めると思います。ネット書店さんは来月になるかも。世界中で日常生活が暴力・戦争で引き裂かれている今こそ、本書を読んで暴力...
26/11/2025

髙村竜平さん(秋田大学)著『土と石の記憶―済州島四・三事件と人びとの日常生活史』が配本。
今週中にはリアル書店さんには並び始めると思います。ネット書店さんは来月になるかも。
世界中で日常生活が暴力・戦争で引き裂かれている今こそ、本書を読んで暴力・戦争のない世界への道筋を考えて欲しいです。

住所

高円寺南4-19-2クラブハウスビル1階
Suginami-ku, Tokyo
1010051

電話番号

+81359297350

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