28/06/2025
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【住まいnet信州 vol.44 好評発売中!】
Original Report.15
しなのいえ工房
北信エリア
家族構成/4人
この家に暮らすのは、「しなのいえ工房」の社員大工である廣瀬さんご一家。廣瀬さんが自ら工事に携わってつくり上げた〝大工の自邸〟です。
廣瀬さんが求めたのは、地震に強い家。万が一の時は、離れて暮らす親御さんが避難できる安全な場所にしたかったといいます。同社の標準は耐震等級3。地震に強い家にするために付加したのは、家の揺れを吸収する「制震ダンパー」と呼ばれる装置。耐震等級3でも、複数回の揺れとなるとどうでしょう。連続で大きな地震に見舞われた熊本では、2度目の揺れで多くの家屋が倒壊しました。「家はなるべく揺らさない方がいい」という大工の経験則を、家づくりに生かしました。
つくり手ではなく、住まい手の視点で考えたのは奥様。「どこにいても、子どもたちの様子が分かる家にしたい」という希望から、吹き抜け階段を軸として、家族の居場所を家の中心に集めた〝まんなかの家〟に。「キッチンから、リビングや2階のプレイルーム、庭のデッキまで見渡せるんですよ。いつでも目が届くって、本当に安心だと実感しています」
自社の品質には信頼を置いていたものの、不安だったのは資金面。人生のお金の動きを俯瞰する同社の「ライフプランシミュレーション」を行い、「家にどれだけお金を掛けられるか、見通しが立ちました」。家の性能によって差が出るランニングコストもふまえ、ベストな資金計画を導き出しました。
以前の暮らしと違うのは「冬の暖かさ!」と、声を揃えるご夫婦。それもそのはず、廣瀬邸は同社初となる断熱等級7の性能を備えています。冷え込む11月下旬でも、日中は暖房いらず。家の中に取り込まれる太陽光で、自然と暖まります。「前は自分の家よりも、現場の方が暖かかった(笑)。でも今は、帰宅するたび暖かさに感動します」という廣瀬さんだけでなく、家族にも変化が。お子さんたちは年中薄着で、夜は掛布団を嫌がるほど。水槽に泳ぐ魚たちも、水温が安定した環境下で、冬でも元気いっぱいです。
つくり手であると同時に、施主になった廣瀬さん。暮らしてみて「ああ、こういうことだったんだ!」と、緻密な設計に改めて納得したそうです。「丁寧に対話して、施主の思いを反映させる。当社の誠実な家づくりを、身をもって感じる経験でした」
Photo_しなのいえ工房
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