好書好日

01/08/2025

東山彰良さん新作「三毒狩り」

舞台は毛沢東時代の中国。共産党の青年幹部によって家族の生活を壊された主人公・雨龍は、怒りに身を任せた結果、地獄に落ちる…

「あきらめの先に絶望があるのではない。そうではなく、絶望の先にある光明こそが、あきらめなのだ」

少年は地獄から舞い戻り、人間界に逃げ出した「三毒」を追う。東山彰良さんは、「三毒狩り」（毎日新聞出版）という壮大なエンターテインメントに「あきらめ」についての考えを描き出した。あきらめを受け入れた先に...

01/08/2025

柴崎友香『帰れない探偵』講談社
小川洋子『サイレントシンガー』文芸春秋
村田沙耶香「忘却」文芸秋号
キム・ソンミ『ビスケット』、飛鳥新社

都甲幸治さんが「忘却に抗する」をテーマに選んだ4作。朝日新聞 #文芸時評 です📚

私たちは記憶からできている。自分の名前から始まって、過去の感情や見た風景、様々な人々とのやり取りを心に蓄積することで、私たちは形作られる。それは社会や国も同じことだ。だが、そうした記憶は常に忘却にさら...

01/08/2025

【プレゼント】
『大阪・関西万博ぴあ　完全攻略編』を、好書好日メルマガ読者5名様に🎁

締切は8月22日正午。
ご応募はこちらから！

大阪・関西万博、もう行きましたか？ これから行くという人にも、また行きたいという人にも役立つムック『大阪・関西万博ぴあ 完全攻略編』（税込1200円、ぴあ提供）を、好書好日メルマガ読者5名様にプレゼントします.....

31/07/2025

ポッドキャスト 好書好日 #本好きの昼休み を配信しました。

ゲストは前回に続き、作家・小林エリカさん！
大人の悩みにおこさまが本気で答える『おこさま人生相談室』（柏書房）について、編集者と語っています🎤

Spotify https://spoti.fi/3AwSzGI
Apple https://apple.co/3u7B8dt
YouTube https://www.youtube.com/

31/07/2025

文芸評論家の鴻巣友季子さんの連載「文学潮流」では、グレゴリー・ケズナジャットの『トラジェクトリー』（文藝春秋）と、英米の文学賞を総なめにしているパーシヴァル・エヴェレットの『ジェイムズ』（木原善彦訳、河出書房新社）を紹介しています。

今月の「鴻巣友季子の文学潮流」は、グレゴリー・ケズナジャットの『トラジェクトリー』（文藝春秋）と、いま英米の文学賞を総なめにしているパーシヴァル・エヴェレットの『ジェイムズ』（木原善彦訳、河出書房新社...

30/07/2025

生湯葉シホさんの初の著書『音を立ててゆで卵を割れなかった』は、「食べられなかったもの」を起点に、気弱で繊細な自身の幼少期から20代までを振り返ったエッセイです。なぜこのテーマを選んだのでしょうか。お話を聞きました。https://book.asahi.com/article/15932046

29/07/2025

外尾悦郎さんの『ガウディの伝言』（光文社新書）が注目されています。資料がほとんど残されていないサグラダ・ファミリアの謎を書き手と読み手が一緒に解いていく面白さで人気です。

わたしは美術評論家なので、日頃から美術作品や美術館での展覧会の評価（批評）を仕事にしている。だが、一般的に作品や展覧会の評価と聞くと、オークションでの値段や長蛇の列をなす企画展の入場者数などが浮かぶの...

28/07/2025

武川佑さん新作「龍と謙信」

上杉謙信と、妻の於龍が主人公の時代小説。登場人物はマイノリティーの個性を帯びています。

「歴史小説の多くは武士中心の世界。一方、遍歴する旅の僧や遊女、於龍みたいに女性の格好が嫌だなと思っている人も存在したはず」

読み進めると、５００年ほど前の話とは思えない感覚に襲われる。戦国時代が舞台の小説の主人公が「マイノリティー」の個性を帯びているからだろう。

28/07/2025

王谷晶さん「ババヤガの夜」の英訳版がダガー賞を受賞して2週間あまり。

書店での在庫切れが相次ぎ、河出書房新社は文庫26万部、単行本4000部の重版を決めました。担当者は「書店店頭の熱量と、読者の要望に大急ぎで間に合わせるため」と説明しています。

英国推理作家協会賞（ダガー賞）翻訳部門に、王谷晶（おうたにあきら）さんの「ババヤガの夜」の英訳版「Ｔｈｅ Ｎｉｇｈｔ ｏｆ Ｂａｂａ Ｙａｇａ」（サム・ベットさん訳）が日本作品で初めて選ばれてから２週間あ.....

28/07/2025

小さなアリたちが大きなスイカを協力して運んでいく姿や、ユーモラスな展開で子どもたちに愛され続けている絵本『ありとすいか』🍉🐜
作者・たむらしげるさんに絵本が生まれるきっかけや工夫した点など制作裏話を聞きました🎤

小さなアリたちが大きなスイカを協力して運んでいく姿や、ユーモラスな展開で子どもたちに愛され続ける絵本『ありとすいか』。作者・たむらしげるさんに絵本が生まれるきっかけや工夫した点など制作裏話を聞きました...

27/07/2025

『夫の骨』『撮ってはいけない家』などが話題の矢樹純さん。ホラー、ミステリー、サスペンスで読者をぞっとさせる作家の読書生活を生い立ちから聞きました。

「私は基本、怖がりなんですよ」。強烈に思い出すのは幼少期に出会ったレジェンドの作品です😱

漫画原作者として活動するなか、2012年に『Ｓのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』で小説家デビュー、19年に短篇集『夫の骨』が話題となり、翌年その表題作で日本推理作家協会賞短編部門を受賞した矢樹純さん。ホ.....

27/07/2025

小さい鞄で歩きたいけど荷物が減らない #柴崎友香 さん📚

本、電子機器、日傘、マグボトル…

「小さな鞄一つでどこへでも出かける姿を思い描いてきたが、実際は大きく重くなる鞄を背負って歩いていて、いっそう暑い」

連載エッセイ「季節の地図」最新回です🖋

ずっと憧れていて実現しないものに「身軽」がある。小さい鞄（かばん）、究極には手ぶらで歩きたい。外出の際の荷物を少なくする努力や試みは何度もしてきたが、あまり減らない。