15/08/2025
【終戦80年】 頼・総統:自由と民主主義の永続願う 第二次大戦の教訓を忘れずに
第二次世界大戦の終結から80年を迎えた今日8月15日、頼清徳・総統は自身のフェイスブックに、80年前の今日、太平洋の戦場において、連合国が心を一つに戦った結果、戦争が終結した。戦後、人類は積極的な復興と繁栄の構築に注力したが、この残酷な戦争は、「平和は何ものにも代えがたく、戦争に勝者はいない」ということを世に深く認識させたと投稿しました。そして、第二次世界大戦から得られた最も貴重な教訓は「団結すれば必ず勝ち、侵略は必ず負ける」ということであると強調しました。
頼・総統はまた、第二次世界大戦は歴史上の大惨事であり、少数の独裁者による覇権主義的野心、極端なイデオロギー、そして軍国主義的拡張が原因で、複数の大陸をまたぐ多くの国々が非情な戦火に巻き込まれ、侵略に抗うために数千万人もの尊い命が犠牲になった。80年後の今日、終戦記念日のこの日、台湾が自由・民主・平和・繁栄を空気のように当たり前のものとして享受している今こそ、この痛ましい歴史を振り返り、「そこから教訓を学ぶべきだ」と指摘しました。
頼・総統はさらに、いかなる口実や理由であっても、いかなる政権も、他の土地に住む人々の自由や幸福を侵略し奪う権利はないと言及。自由を愛し、平和を大切にする国々は、揺るぎない決意と実力をもって団結し、あらゆる拡張・侵略の野心を挫かなければならないとも訴えました。そして、第二次世界大戦の全面勃発は、侵略者の独断専行だけでなく、その侵略的野心に対する警戒心の欠如、さらには「ある種の妥協で平和が得られる」という一方的な期待が侵略者に付け入る隙を与え、さらにはその味を占めた結果、戦争が取り返しのつかない事態へと拡大したと指摘しました。
頼・総統は終戦から80年を迎えた今日、当時の枢軸国はすでに自由で民主主義の国家となり、市場経済、法の支配と人権を尊重し、戦後、世界を驚かせる進歩と繁栄を成し遂げ、各国からの尊敬を勝ち得た。これらの国々の戦後の発展の歩みは、自由、民主主義が人類の文明における健全な形態であるだけでなく、国際社会が恒久的な平和と繁栄を築くための共通の基盤であることを明確に証明している。対立を捨て、相互信頼を築いてこそ、共通の未来に向かうことができると投稿しました。
頼・総統はまた、第二次世界大戦の勝利から80年にあたり、人々が振り返るきっかけとなる物語を2つ紹介しました。
1つ目に、終戦から数週間後、アメリカ、オーストラリア、オランダなどの連合国軍の釈放された捕虜を乗せた軍用機が、台風により台湾南東部・台東県海瑞郷の標高およそ3,310mの高地に位置する湖・嘉明湖付近で墜落し、不幸にも全員が命を落とした。当時、救援に向かったのは、日本の憲兵や警察、そして台湾の原住民族、閩南人・客家人を含む人々であった。彼らは共に山へ入り捜索にあたったが、悪天候のため命を落とした。この航空機事故と遭難は「三叉山(サンチャサン)事件」と呼ばれている。戦争が終わったばかりの時代において、自分や相手が連合国か枢軸国かの区別なく、危険を冒してでも見知らぬ遭難者を救おうとしたのは、どの命もかけがえのないものであったからだと紹介しました。
2つ目に、8月初め、中華民国台湾の日本駐在大使館に相当する、台北駐日経済文化代表処の李逸洋・駐日代表(駐日大使)が初めて広島と長崎の平和記念式典に招待され、世界各国の代表とともに犠牲者を追悼し、未来の平和を祈ったことを紹介。たとえ侵略者を打ち破るために激戦を繰り広げた連合国と、かつての交戦国であっても、80年後には民主主義の友好国として肩を並べて座り、平和を大切にする思いと願いを示し、民主主義国家同士の友情、尊敬、そして団結が示されたと投稿しました。
頼・総統はそして、侵略的野心に常に警戒し、団結することでこそ日常生活を守ることができ、協力することでこそ自由と民主主義の価値は長く揺るがないものとなると指摘。さらに、権威主義が再び拡張の動きを見せた場合、台湾は第二次世界大戦の教訓をしっかりと胸に刻み、揺るぎない信念を堅持し、一致団結して侵略の実現を阻止し、自由と民主主義を永続させなければならないと訴えました。
(写真:総統府)
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