週刊NY生活 デジタル版

08/20/2025

今週のデジタル版を読む

(1)年金電子振込み迅速化 大統領令署名 

(2)存廃の岐路に立つ馬車 公園管理局が廃止条例に賛同

(3)上妻宏光NY公演 11月15日にシンフォニースペースで

(4)フリック・コレクション 美術館再オープン

(5)リトル東京で逮捕者 全米日系人博物館敷地内で

(6)矛盾だらけの参政党  視座点描

(7)生き生きEATS   和食料理人が作る夏の和物

(8)消えた子どもたち  Weapns

(9)染織と神経科学背景に表現  川人綾さん

(10 )NYから少年少女合唱団 YPC 訪日ツアー報告

08/20/2025

非営利団体セントラルパーク管理委員会は12日、同公園内の馬と馬車の走行を禁止する「ライダーズ」法案を支援することを発表した。観光客向けに100年以上の歴史がある名物馬車については、動物愛護の観点や安全性を懸念し、廃止をめぐり長年議論されている。同「ライダーズ」法案はNY市議会に来年6月までに廃止の決定を求めている。これまで中立の立場をとってきた同委員会が馬車廃止条例案に賛同を示すのは今回が初めてとなる。

 同委員会のベッツィー・スミス委員長はエリック・アダムスNY市長とエイドリアン・アダムス議長に宛てた文書で「年間の利用者数4200万人と馬車68台のバランスを保つのは難しい」とし、混雑し共有スペースが広がった現状に馬車走行は適さないと伝えた。近年は、入園者に加え電動自転車、電動スクーターの走行も増え続けている。最近では今月5日午後、セントラルパークから厩舎に戻る途中だった雌馬がヘルズキッチンの路上で倒れ、その後死亡が確認された。今年5月には、馬車から逃れていた馬が公園内を駆け、2台の馬車が衝突する2件の事故が発生した。

 一方、馬車御者を代表する運輸労働者組合は同委員会の指導を「貴族的な集団」とし、約200人のブルーカラー労働者の職を奪い、造園家フレドリック・ロー・オルムステッドが1850年代に設計した同公園の一部を汚すことになると批判している。また安全に関する事故はまれで、馬走行を原因とする歩道の損傷の指摘は誇張しており、同公園の実際の脅威は危険な速度で走行する電動自転車や電動スクーターの方だと反論している。現時点で、同市議会議員51人のうち19人が同法案に賛同しているが、昨年以降、同法案についての審議は行われていない。

 観光客に人気の高い馬車も最近は音楽を出しながら縦横無尽に走る自転車タクシーに客を奪われており、馬車は存廃の岐路に立つ。

08/20/2025

米国の社会保障制度(ソーシャル・セキュリティー)が創設90周年を迎え、トランプ大統領は14日、大統領宣言に署名し、この制度の歴史的意義と将来への強い関与を改めて確認した。

 ソーシャル・セキュリティーは1935年にルーズベルト大統領が署名した社会保障法に基づき創設された。これまで高齢者、障害者、遺族など数千万の国民に経済的安定を提供し、米国史上最も信頼される制度の一つとなっている。今年は約7200万人に総額1・6兆ドル超の給付が行われた。

誕生年による満額受給年齢

 今年5月に就任したフランク・ビジニャーノ社会保障庁(SSA)長官は「デジタル・ファースト」を掲げ、100日間で顧客サービス改革を大きく前進させたと発表した。主な成果は以下の通りとしている。

 ①オンラインサービス拡充:「my Social Security」口座を24時間利用可能にし、3週間で50万件超の取引を実現。従来は週29時間閉鎖されていたシステムが常時稼働に。

 ②電話応答の改善:全国の問い合わせ番号の平均待ち時間を30分から1桁台へ短縮。全事務所で電話システムを刷新し、30%の通話を即時処理可能に。9割の問い合わせは自己解決またはコールバックで対応。

 ③窓口サービス向上:フィールドオフィスの待ち時間を30%削減し、予約件数も過去最高水準に。

 ④障害給付処理の加速:初期申請の滞貨を26%減(120万件→94万件)に縮小。障害審査の待機期間も60日短縮し、過去最短水準へ。

 ⑤前倒し支給の実施:「社会保障公正法」に基づき、310万件(総額170億ドル)を予定より5か月早く給付。

 こうした改革は以下の重点方針に基づいているとしている。

 ①技術の導入による業務効率化とエラー削減。 

 ②過去の情報漏洩を踏まえたデータ保護の強化。

 ③詐欺・浪費の撲滅による制度の健全化。

 ④人員配置の最適化による現場の対応力強化。

 ビジニャーノ氏は声明で、「顧客がどのように連絡しても迅速かつ完全に対応することが社会保障庁の使命」とし、職員とテクノロジーを一体化した運営を推進していることを強調した。「90周年の記念は、過去の遺産を称えるだけでなく、次の90年を見据えた制度改革の出発点でもある。社会保障庁は議会、市民団体、国民と協力し、制度を正確かつ効率的に運営し続けることで、トラ

08/20/2025

ゲスト出演するチェロ奏者の玉木光

 三味線奏者の上妻宏光のニューヨーク公演が11月15日(土)午後7時から、シンフォニースペース(ブロードウエー2537番地、95丁目)にて開催される。ソロデビュー25周年を記念したツアー「生一丁!」の一環で、NY公演後は来年3月末まで日本各地を巡る。“生音”にこだわった独奏「生一丁!」公演は、津軽五大民謡に加え革新的な演目で挑戦し続け、これまでに150公演を越えている。今回はゲストにチェロ奏者の玉木光を迎え、津軽じょんから節、津軽あいや節、津軽よされ節等の代表的な津軽民謡のほか、三味線とチェロによる編曲作品を披露する。

 上妻は6歳から津軽三味線を始め、幼少の頃より数々の大会で優勝。2000年に本格的にソロライブ活動を開始し、ニューヨーク、ニューオリンズで地元ミュージシャンとセッションも行った。帰国後のデビューアルバム『AGATSUMA』と 6枚目のアルバム『〇-エン-』は日本ゴールドディスク大賞の純邦楽アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した。また、2枚目のアルバム『BEAMS ~AGATSUMA2』は全米リリースされ、世界35か国以上で公演を行っている。

 入場料は50ドルから60ドル。チケット・詳細は上記ウェブサイトを参照。

チケットウェブサイト →https://www.symphonyspace.org/events/vp-hiromitsu-agatsuma-nama-itcho-tsugaru-shamisen

08/20/2025

すでに24万人が来館

 フリック・コレクション美術館が3億3000万ドルをかけて改装・増築して4月17日に5番街71丁目に再オープンし、4か月たった現在も毎朝の入館時に長い列ができている。同美術館の広報官ミッチ・ケース氏によると、初日からは約24万人が訪れた。1935年の開館以来、初めて数年にわたって包括的な改修を行った同館は、1階ギャラリーを修復し、フリック家の旧邸宅の2階に新しいギャラリー群をつくり、1階の新たな特別展示ギャラリー、フリック美術館初の教育室、そして218席を設けた新講堂など、展示スペースとプログラムスペースを大幅に拡張、庭園の修復も行われた。同館の秘蔵品の45%が、これまでより30%拡張された館内に展示された。「拡張以前は秘蔵品の25%しか展示されていなかったが、これからは拡張されたスペースで年に何回か特別展示を行う予定である」とケース氏。

 増設された2階のギャラリーは、来館者がフリック美術館の所蔵品や歴史的空間に触れる新しい試みとされる。かつてフリック家の私邸であったこの邸宅の2階は、1935年の開館当時、職員の会議室や管理事務所として利用されていた。天井壁画、大理石の暖炉、精巧な木彫り細工といった建築的・装飾的な特徴を丁寧に修復・保存することで、これらの空間が息を吹き返したという。また、創設者であるヘンリー・クレイ・フリックの寝室に設置された肖像画のセレクション展示があり、娘のヘレン・クレイ・フリックの寝室に設置されたルネサンス期の金地パネルは、コレクション形成に貢献した彼女の役割を称えるもの。そこにはフリック氏が生前に収集した印象派の絵画も展示されている。

 日本でもよく知られるヨハネス・フェルメールの作品3点「夫人と召使」「中断された音楽の稽古」「士官と笑う女」は、美術館1階に展示されている。世界中に35〜36点しかしないとされるフェルメールの絵は、この3枚の他にメトロポリタン美術館に5点所蔵されており、ニューヨーク五番街に合計8点が所有されていることになる。

(ワインスタイン今井絹江)

(写真右)Johannes Vermeer (1632 675), Girl Interrupted at Her Music, ca. 1658 9, oil on canvas, 15 1/2 × 17 1/2 in.

08/20/2025

武装連邦当局75人押し寄せ

 ギャビン・ニューサム・カリフォルニア州知事の記者会見会場となったロサンゼルス市内リトル東京で14日、連邦捜査官約75人が押しかけ、記者会見場となった全米日系人博物館の敷地内で逮捕者1人が出た。これを受け、全米日系人博物館(JANM)のアン・バロウズ全米日系人博物館・館長兼 CEOは、批判声明文を発表した。要旨の内容は次のとおり。

 「本日、武装した連邦捜査官が当館のノーマン・Y・ミネタ・デモクラシープラザに現れ、当館内のダニエル・K・イノウエ民主主義全米保存センター(デモクラシーセンター)での講演者を威嚇しようとしたことに、強い憤りを表明する。同センターは、カリフォルニア州の選挙区再編に関する記者会見の会場として、ギャビン・ニューサム州知事やその他の州・連邦議員によって選ばれた。デモクラシーセンターは、多様な背景や意見を持つ人々の間をつなぎ、共通の基盤を見出すことを目的に、権利や自由、民主主義の脆弱性を探究する場所だ。記者会見が始まると、約75人の武装した税関・国境警備局(CBP)職員が博物館前の歩道に押し寄せ、通行人少なくとも 1名を逮捕した。

 同プラザは、第二次世界大戦中の1942年にロサンゼルス地域の日系アメリカ人が強制的に集合させられ、強制収容所へ送られた場所。「私たちは、武装した連邦捜査官が敷地内に立ち入り、1942 年に日系アメリカ人の家族たちが強制的に収容所行きのバスに乗せられたまさにその場所で、逮捕を実施したことに激しい憤りと深い悲しみを感じている。これは明らかな挑発行為であり、威嚇だ。そこには明白な類似点がある。1942年当時、西海岸全域でコミュニティーが強制移住させられた。今日、移民の仲間たちが全米各地でICE(移民・関税執行局)や CBP(税関・国境取締局)の強制捜査に怯えている。それは当時も不正義であり、現在もなお不正義だ。私たちのプラザは聖地であり、この国の公民権の歴史における中心だ。その歴史は私たちの

08/20/2025

先月の参院選で躍進となった参政党のことはアメリカでも話題になったことでしょう。でもこの政党、いったい何を言っているんだろうと思うことが多すぎます。間違いや矛盾や、あるいは意図的なのかデッチ上げがあまりにも多い。

 すっかり党是みたいになった「日本人ファースト」にしてもそうです。代表の神谷宗幣は「日本は移民受け入れの条件が甘すぎる」として、アメリカのように試験や宣誓を導入せよと勇ましいですが、日本の移民システム(政府の公式用語は「移民」ではなく「在留外国人」)下では、昨年24年での移民新規受け入れは約36万人でした。ベトナム、中国、インドネシア、ネパールなどからが多く、少子高齢化による日本の労働力不足を大いに補ってくれています。在留資格取得の難しさや難民受け入れの厳しさに関しては亡くなったウィシュマさんの例を引くまでもなく「何をか言わんや」です。

 これは人口比で言うとアメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツ、アメリカなどの移民・難民受け入れ比率の10分の1から5分の1の少なさ。もちろんアメリカはトランプ政権によって今年からの移民受け入れは激減するでしょうし、欧州ではロシアによるウクライナ侵攻の移民・難民の増加も影響しています。それにしても「移民受け入れ条件が甘すぎる」と代表が公言するその根拠は実態と大きくズレている。裏取りもしない単なる思いつき発言だったんでしょうか?

 だってアメリカに倣って「日本語能力」や「文化的理解」を測り、はたまた「日本への忠誠心」を義務付ける、とも言っているんですが、それだってアメリカの市民権試験や宣誓の実態はそんなに厳しいものではないのはアメリカに住んでいる人ならほぼ知っていること。

 アメリカで市民権を取得するために受ける試験はご存知のように2種類あります。1つは国語(英語)テスト。面接官と帰化申請に関する簡単な受け答えをし、用意された1文(センテンス)を読むのと、音声の1文を書き取るもので、いずれもだいたい単語が10個以下の短い文で、日本の中高生レベルの英語です。

 もう一つは公民権テストで、アメリカの歴史や政治について口頭で10問質問されます。例えば「米国下院議員の任期は何年か?(2年)」「独立宣言は誰が書いたか?(トーマス・ジェファーソン)」「アメリカ人が持つ権利を3つ挙げよ(表現の自由、言論の自由、集会の自由、信教の

08/20/2025

プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)

元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (57)

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 今月の生き生きEATSは、元AZABU NYのスーシェフとして勤め、現在はマンハッタンのホテル内の寿司和食レストランに勤務している鈴木達也さんに魚の煮付け、シメサバの棒寿司、タコとわかめ、きゅうりの和物を作っていただきました。

 鈴木さんは大学卒業後、和食料理人を志して日本国内で居酒屋・懐石・割烹・寿司屋で修業し、2023年にNYへ移住。勤務のない休日は友人、知人宅で寿司、和食文化を広める活動をしています。

◾︎魚の煮付け

材料

魚 下処理

濃口醤油 70g

コーンシュガー 50g

料理酒 50g

水 50g

【作り方】 

 下処理として魚はお湯に潜ら浅めの鍋、もしくはフライパンに煮付け汁をいれて、魚をいれます。強火ににして、落とし蓋をします。煮詰めの時に汁がかかっていない魚の部分があればスプーンなどでかけてあげます。

◾︎シメサバ棒寿司

材料

しめさば(日系スーパーで購入)

1枚

白米 100グラム

大葉(日系スーパーで購入) 4枚

寿司がり(日系スーパーで購入) 

刻み 30グラム(甘酢30グラム)

いりごま 少々

ライム

08/20/2025

https://youtu.be/OpThntO9ixc?si=vnxdSOsFVvj9ahvL

 ある夜、同じクラスの17人の生徒が失踪した。予告編を見る限り、UFO、宇宙人による集団拉致をほのめかすSF調ストーリー。タイトルの「Weapons」も一種の宇宙兵器をにおわせる。「Barbarian」(2022年)のザック・クレガー監督・脚本が仕掛けるスリル満点のミステリーホラーだ。

 人気俳優を目玉にしているわけでもないが、謎が謎を呼ぶ物語だけに公開1週目の興行成績は断トツ1位。

 何人かのキャラクターに焦点を当て、彼らの視点から物語の流れ、事件との関わりが語られ、謎を秘めたまま観客はぐいぐいとプロットに引き込まれていく。

 ペンシルベニアの小さなコミュニティである晩、17人の生徒が一度に失踪した。ジャスティーン教師が担当する3年生のクラスで1人を除く全生徒が消えたのだ。いくつかの監視カメラには子どもが玄関から出て両腕をわずかに広げ、闇の中に走り去る様子が映っている。何者かに連れ去られたのではなく自発的な行為だ。保護者はパニックになり警察は総動員で捜索を始めるが行方は分からない。

 当然のように担任のジャスティーンが関わっているのではと追及されるが本人はおろおろするばかりだ。ブロンドのカーリーヘアに大きなフレームの眼鏡をかけた若い女性教師は見るからに事件とは関係なさそうだ。しかし、人は見かけだけではわからない。保護者の一人、アーチャーはジャスティンがアルコール依存症の気があり、職場不倫でもめたことを調べ上げ、疑惑の念を深めている。

 もう一つの手がかりはクラスで1人だけ失踪しなかった生徒アレックスだ。彼はクラスメイトがいなくなったことに驚くばかりで何も知る様子はない。ただ、アーチャーの息子マシューがアレックスをいじめていたという事実は親も学校も知らない。

 物語はアーチャーに続きジャスティーンと不倫関係にある警官ポール、ポールに追われているホームレスのジェームス、校長のマーカスらが次々と登場し彼らのユニバースを展開させる。

 一体、子どもたちはどこに。クレガー監督得意のコメディタッチのホラー全開で観客は一気にエンディングへと押し流される。2時間8分。R指定。  (明)

クラスで一人だけ残ったアレックス Photo : Warner Bros.

08/20/2025

GOCAギャラリーで個展する

 インテリアデザイン、コンサルティング、コーディネーションのトータルサービスをグローバルに展開する株式会社GARDE(ギャルド 本社:東京都港区、代表取締役社長 室賢治)は、9月4日(木)から10月25日(土)まで、同社が手掛けた初の海外アートギャラリーGOCA by Garde(西23丁目515番地)にて、アーティスト川人綾(かわと・あや)の初のニューヨーク個展「Grids of Perception」を開催する。

 川人は1988年、奈良県生まれ。京都府在住。京都で日本の伝統的な染織を学んだ後、パリ国立高等美術学校交換留学を経て、2019年東京藝術大学大学院先端芸術表現科博士後期課程修了。「制御とズレ」をテーマに、日本の伝統的な染織や現代の神経科学を背景にもつ、抽象的なグリッド状のペインティングを中心に制作している。近年では、25年大阪・関西万博に設置された大規模タペストリー・プロジェクトのデザインディレクターを務めるなど、国内外で注目を集めている。同展では新作等、約20点を展示する。

 川人は「ニューヨークでの初個展となります。作品に込めた意図が、少しでも多くの方に伝わるよう展示プランを構成しました。ご来場くださる皆さまの反応を拝見できるのが、今からとても楽しみです」と語る。

 入場無料。開廊時間は火〜日曜の午前10時から午後6時。月曜休廊。オープニングレセプションは9月4日(木)午後6時から9時まで。詳細はウェブサイトhttps://www.goca.gallery/を参照。

(写真左)Aya Kawato, CUT: C/U/T_m-m_(w)_II, 2024, Acrylic on wooden panel,

08/20/2025

ニューヨークから少年少女合唱団「ヤングピープルズ・コーラス」が創立37周年記念日本公演を7月に軽井沢、大阪、東京の3都市で開催した。同コーラス団体は「8歳から18歳まで人種や宗教、貧富に関係なく子どもが集まって歌えるコーラス」を目指して1988年に設立され、その優れた歌唱力と芸術性で世界的に高い評価を得ている。通算2000人近い青少年たちが参加している。今回は7度目の訪日公演となった。NPOサロン・ド・ヴァーチュオシ理事として若手音楽家を援助育成する元ソニーのバイスプレジデントの小野山弘子さんが、ソニー退職後も毎年、日本へ向けて公演実行委員会代表として同合唱団を率いて日本公演を数多く実施している。訪日ツアーを終えてこのほど米国に戻った小野山さんが滞在中の様子を伝えてくれた。



 ニューヨークヤングピープルズコーラスの44人と先生方7名が、7月22日から8月1日までの日本公演ツアーを終えてニューヨークに戻ってきました。

 一番のハイライトはやはり能登地震の被災地珠洲市を訪れたことと、万博を見学したことでしょうか?日本は初めての子供たちがほとんどでしたが、街の清潔さと人々の親切さに触れて感激して戻って参りました。25日の軽井沢大賀ホールでのコンサートの後金沢に向かい翌26日能登半島の突端珠洲市を訪れました。被災地で子供たちが大歓迎してくださって3時間余一緒に歌を歌って過ごすことができました。

 その後京都に向かい日本伝統の茶道と座禅を体験、貴重な日本文化に触れることが出来ました。座禅では大徳寺の塔頭一休禅師創設の真珠庵で和尚様の訓話を聞き座禅経験をさせて頂きました。その後ダイキン工業様のオフィスを見せて頂き翌日には大阪万博にお招きいただくという幸運に恵まれました。

 大阪では29日に大阪いずみホールで公演、30日には新幹線に乗って大喜び、31日の東京公演を最後に翌1日にニューヨークに戻るという慌ただしい旅でした。様々な体験を通じて日本を学ぶ貴重な機会に恵まれて、天ぷら、しゃぶしゃぶなど、日本料理も楽しんだ経験を家族に語っていることでしょう。この貴重な経験がいつの日か日米親善の舞台で花開く日が訪れることがあると信じております。(原文まま。小野山弘子、ニュージャージー州在住)

Photo: Lindsay Bogaty

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New York, NY
10036

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